世界TV市場の最新動向:サムスン電子は20年連続トップ目前、LGはOLED市場で独走


2025年11月30日/出典:韓国・ETNEWS 

 

2025年第3四半期の世界TV市場において、サムスン電子が出荷量・売上額のいずれでも首位を維持し、20年連続の世界シェア1位達成がほぼ確実となった。

 

市場調査会社Omdiaの最新データによると、同社の売上ベースの市場占有率は29.0%で、前年同期の28.6%から微増となった。世界的なTV需要がやや減少傾向にある中でも、サムスン電子はプレミアム市場で圧倒的な存在感を発揮し続けている。

 

特に2,500ドル以上の高級TV市場では53.1%という圧倒的な売上シェアを確保し、75インチ以上の超大型TV分野でも29.1%で首位を堅持している。

 

LG電子は有機EL TV市場でトップを維持

サムスン電子がグローバル市場全体で独走する一方、LG電子は高い収益性を誇る有機EL(OLED)テレビ市場で依然として優位を保っている。第3四半期の有機ELテレビ分野では、出荷量で49.7%、売上額で45.4%の市場占有率を記録し、13年連続の世界シェア1位に向けて順調に推移している。

 

さらに、LG電子はアートフェア「Frieze New York」に参加し、2025年型のLG OLED evoや透明ディスプレイ「LG SIGNATURE OLED T」を展示。圧倒的な映像表現力でブランド価値の強化を図った。

 

一方でサムスン電子の有機ELテレビ(OLED TV)も成長しており、売上占有率は34.9%に達した。特に北米市場では42.4%を占め、地域別ではトップを獲得している。

 

中国メーカーの台頭:出荷量では韓国勢を逆転

売上ではサムスン電子とLG電子が引き続きプレミアム市場を掌握しているものの、世界全体の“台数ベース”では中国勢の存在感が強まっている。

 

TCL、ハイセンス、シャオミの3社を合算した出荷量シェアは31.8%となり、サムスン電子とLG電子の合算シェア28.5%を上回った。特に出荷量シェアでは、LG電子は10.6%にとどまり、TCL(14.3%)、ハイセンス(12.4%)に次ぐ4位。5位もシャオミ(5.1%)が占めており、中国勢の攻勢が鮮明だ。

 

韓国勢の今後:高級化と中低価格帯の強化で需要多様化へ

サムスン電子とLG電子の両社は、世界的な需要変動に対応するため、今後はプレミアム製品の販売拡大と並行して、中低価格帯のTVラインアップも強化する計画だ。

 

プレミアム市場では依然として圧倒的優勢を持つ韓国勢だが、台数ベースで急成長する中国メーカーへの対抗のため、価格帯の幅を広げる戦略が必要となっている。