車載向けミニLEDが急拡大、売上シェア10%目前に ―2030年以降は20%超へ、有機EL需要も同時に拡大―


2025年12月30日/韓国メディア報道(データ出典:UBIリサーチ)

 

車載ディスプレイ市場で拡大するミニLEDの存在感

車載ディスプレイ市場において、液晶ディスプレイ(LCD)を基盤としたミニ発光ダイオード(LED)の採用比率が急速に高まっている。市場調査会社のUBIリサーチは12月30日、「2025~2026年オートモーティブディスプレイ技術・産業動向分析アップデート報告書」を通じて、車載用ミニLEDディスプレイの出荷台数が2024年の450万台から2025年には675万台へと大幅に増加したと推定した。

 

売上高ベースで見たミニLEDディスプレイの市場シェアは、2024年の3%から2025年には10%を突破し、2030年以降には20%を超える水準に達するとの見通しをUBIリサーチは示している。

 

ミニLED・有機ELの2026年売上高ベース市場シェア推移(資料:UBIリサーチ)
ミニLED・有機ELの2026年売上高ベース市場シェア推移(資料:UBIリサーチ)

 

LCD構造を活かすミニLED、コストと性能の両立

ミニLEDは、LCDのバックライトとして用いられるLEDを約50~300マイクロメートル(μm)サイズまで小型化した技術である。LEDをより小さく、かつ高密度に配置することで、画面の高輝度化とローカルディミングの精度向上を実現できる点が特徴だ。

 

有機ELと比較すると、技術的難易度が相対的に低く、コスト競争力を確保しやすい点もミニLEDの大きな利点とされる。また、チップパッケージング方式に応じてLEDの数や配列を柔軟に調整できるため、ディスプレイメーカーは普及モデルから高級モデルまで幅広い製品ラインアップを構築しやすい。

 

UBIリサーチは、「ミニLEDはLCDの基本構造を維持しながら、ローカルディミングによってプレミアム画質を実現できる技術であり、完成車メーカーにとって性能と供給安定性を同時に確保しやすい選択肢だ」と評価している。ローカルディミングは、画面の領域ごとにバックライトを制御し、暗部はより深く、明部はより明るく表示することで高いコントラストを実現する技術である。

 

有機ELも成長継続、プレミアム化を後押し

ミニLEDに加え、有機ELディスプレイの成長も明確な上昇トレンドを示している。2025年の車載向け有機ELディスプレイ出荷台数は450万台に達すると予測されており、UBIリサーチは2030年には年間1,300万台規模まで拡大すると見込んでいる。

 

売上高ベースの有機EL市場シェアは、2026年に10%を超え、2030年には17%前後まで拡大する見通しだ。自発光型ディスプレイである有機ELは、ユーザーインターフェース(UI)の視認性向上や、車内デザインの完成度を高める点で優位性を持つ。

 

UBIリサーチのハン・チャンウク副社長は、「完成車メーカーが進める高級化競争において、ディスプレイ仕様の高度化は重要な差別化手段となっている」と述べた。その上で、「高輝度、高コントラスト、高色再現といったプレミアム画質への要求が強まる中、ミニLEDと有機ELの採用は同時並行で拡大している」と分析している。

 

さらに同氏は、「ミニLEDは大画面での視認性や量産時の安定性の面で強みを持ち、有機ELは高級感やデザイン差別化の面で評価されている」とし、両技術が用途に応じて補完的に普及していくとの見方を示した。