2025年11月21日 Omdia
2026年、OLEDがタブレット市場成長の主役に
Omdiaの「タブレット・ノートPCディスプレイ/OEMインテリジェンスサービス」による最新分析によれば、2026年のタブレット向けOLEDパネル出荷量は前年比39%増の1,500万枚に達する見込みだ。これまで数年にわたり予想を下回る成長が続いてきたが、2026年はOLEDの急拡大がタブレットパネル市場の成長を大きく牽引する年となる。
2026年のタブレットパネル全体の出荷量は、サプライチェーン各社の初期見通しでは前年比1.4%増の30億1,500万枚に達する見込みだ。技術別ではLCDパネルが28億6,400万枚で前年並みとなる。中国パネルメーカー各社は国内ブランドの需要を背景に引き続き増加が期待されるものの、Appleや世界ブランド向けに供給するメーカーは、2025年の出荷ベースが高いため、2026年の成長見通しは慎重になっている。
Omdiaの上級主席アナリスト林筱茹(Linda Lin)氏は、「タブレット向けOLEDパネルの出荷がついに市場成長の主な推進力になります。2026年には前年比39%増の1,500万枚に達する一方、LCDは2025年並みにとどまるため、増加分の大半はOLEDによるものです」と述べている。
サムスンディスプレイは、Apple向けiPad Proと新型iPad miniの供給量をさらに増やす見込みで、2026年のOLEDパネル成長を大きく押し上げる要因となる。また、中国のOLEDタブレットパネルサプライヤーも、来年にかけて硬質OLEDおよびフレキシブルディスプレイの出荷拡大を計画。とりわけBOE、ChinaStar、Visionoxは、2026年にHuawei向けのフレキシブルOLEDパネル供給量を大きく伸ばす目標を設定している。
2025年は過去最高の出荷規模へ ― 伸び悩むOLED、好調なLCD
最新のブランド・OEM調査によれば、2025年のタブレットパネル出荷量は前年比8%増の29億7,400万枚に達する見込みで、年間出荷量として過去最高を更新し、初めて30億枚に迫る水準となる。2025年の第1〜第3四半期の強い需要を受け、Apple、Lenovo、サムスン電子が積極的にシェア拡大を図っている。
これまで、タブレット以外の用途に流用されるタブレットパネルは年間出荷量の50〜55%を占めていたが、2025年は50%を下回る見通しで、主要タブレットブランドの出荷が予想を上回っている状況を反映している。
技術別では、2025年のLCDタブレットパネル出荷量は前年比8.3%増の28億6,500万枚となる見込み。一方、OLEDタブレットパネルは高級機市場の需要低迷により前年比3.5%減の1,090万枚にとどまる。このため、2025年のタブレットパネル市場の成長はLCD技術が主導することになる。
中国のパネルメーカー、BOE、ChinaStar、HKC Display、天馬は、Lenovo、Huawei、Honor、Xiaomiといった国内主要ブランド向け供給を積極的に拡大している。
Omdiaのタブレット・ノートPCディスプレイ&OEMインテリジェンスサービスは、技術・サプライヤー・ブランド別のパネル出荷を詳細に追跡・予測し、世界のディスプレイ市場における需要動向と供給構造を把握するための指標を提供している。