日付:2026年7月22日
出典:The Elec
ヒューマノイド分野へ有機ELを拡張、次世代用途を提示
LGディスプレイは、ヒューマノイド用途の有機ELを初公開し、ゲーミングモニター、IT機器、車載ディスプレイなど多様な有機EL製品群とともに展示することを発表した。同社は2026年7月22日から24日までソウルCOEXで開催される「K-ディスプレイ2026」に出展し、「日常をつなぐコミュニケーションの窓、ディスプレイ」をテーマに掲げる。
展示はヒューマノイド、モニター、テレビ、IT機器、車載分野を「ビジョン」「ホーム」「ワーク」「モビリティ」の4つのゾーンに分けて構成され、次世代ディスプレイの応用領域を総合的に提示する内容となっている。特に注目されるヒューマノイド向け有機ELは、マイナス30度からプラス85度という広い温度範囲で動作可能であり、過酷な環境でも安定動作する設計が特徴である。LGディスプレイはこれまで車載およびIT用途で培った有機EL技術を、今後ヒューマノイド分野へ本格展開する方針を示した。
タンデム技術と高性能ゲーミング有機ELの進化
ビジョンゾーンでは、タンデム技術を適用した83インチ有機ELテレビパネルを中心に、モニターやIT用パネルを組み合わせたメディアウォールが構成される。また、ヒューマノイド向け有機ELディスプレイも韓国で初めて公開される。
ホームゾーンでは、ゲーミング用途に特化した有機EL製品が展示される。24.5インチで540Hzの高リフレッシュレートを実現したゲーミング有機EL、27インチのDFR 720Hz有機EL、さらに39インチで21:9のアスペクト比を持つ5K2K有機ELなど、高性能モデルが並ぶ。加えて、タンデムホワイト有機EL(WOLED)テレビの体験スペースも設けられる。このパネルはプライマリーRGBタンデム2.0技術を採用し、最大4500ニットの高輝度と0.3%未満の低反射率を実現しており、映像品質の大幅な向上が図られている。
IT・車載分野での応用拡大と低消費電力技術
ワークゾーンでは、27インチ5K解像度の有機ELパネルが初公開される。画素密度は220ppiで、RGBサブピクセルを横方向に配置したRGBストライプ構造を採用している。このパネルはグラフィック制作、株式トレーディング、医療用途など、高精細表示が求められる産業分野をターゲットとしている。ノートPC向けの16インチ有機ELには可変リフレッシュレート技術が導入され、動画再生時には120Hzで動作し、静止画表示時には20Hzまで低下させることで消費電力の削減を実現する。
さらに、低温多結晶酸化物(LTPO)ベースの駆動方式を採用した13インチタブレット用有機EL、7インチスマートフォン用有機EL、1.96インチスマートウォッチ用有機ELも展示され、幅広いITデバイスへの展開が示される。
モビリティゾーンでは、車載向けデジタルコックピットが披露される。前席ダッシュボードには48インチのピラートゥピラー(P2P)ディスプレイが採用され、運転席と助手席で異なるコンテンツを同時に表示可能となっている。また、後部座席の天井には18インチのスライド式有機ELが搭載されており、未使用時には収納され、必要に応じて展開してビデオ会議や映像コンテンツの視聴に活用できる構造となっている。