JBDと精測電子が戦略的提携を締結、MicroLED産業化を加速


2026年3月2日

出典:WitDisplay(顕耀顕示発表)

 

世界をリードするMicroLEDマイクロディスプレイメーカーである上海显耀显示科技股份有限公司(略称:顕耀顕示、JBD)と、半導体およびディスプレイ業界向け量測・検査製造装置の大手サプライヤーである武汉精测电子集团股份有限公司(略称:精測電子)はこのほど、正式に戦略的協力協定を締結した。両社はMicroLEDマイクロディスプレイのテスト体系および重要な量測・検査製造装置分野において深い連携を行い、MicroLED技術の本格的な産業化プロセスを共同で加速させる方針である。

 

 

AR向け中核技術として進化するMicroLEDマイクロディスプレイ

 

MicroLEDマイクロディスプレイは、小型サイズ、高輝度、高画素密度、低消費電力といった優れた特性を備えており、軽量型ARスマートグラスにおける中核的な表示ソリューションとして注目を集めている。特に近年は、ARの実用化拡大に伴い、表示デバイスにはより高い光学性能と安定性が求められている。

 

MicroLEDマイクロディスプレイが量産応用の新たな段階へと進む中で、単に発光性能を高めるだけでなく、全体的な光学特性の均一性や信頼性が重要課題となっている。そのため、製造工程におけるテストおよび検査プロセスには、より高い効率性と品質の一貫性確保が求められるようになった。今回の戦略提携は、こうした産業化のボトルネック解消を視野に入れた動きである。

 

不良画素を大幅削減、10160PPIの高密度化を実現

 

MicroLED産業化の先導企業である顕耀顕示は、長年にわたりMicroLEDの研究開発、製造、商用化応用に注力してきた。発光効率の向上、画素密度の高密度化、そしてエンジニアリングベースでの量産能力強化を継続的に推進している。

 

過去1年間で同社は、MicroLEDマイクロディスプレイにおける単一パネル当たりの不良画素数を、従来の100個以下から3個以下へと大幅に低減することに成功した。これは量産段階における品質管理能力の飛躍的向上を示す成果である。

 

さらに、画素ピッチ2.5マイクロメートルの「走鵑」シリーズMicroLED光エンジンを発表した。同シリーズの表示パネルは10160PPIという極めて高い画素密度を実現しており、MicroLEDマイクロディスプレイのさらなる高集積化と高い表示均一性への進化に向けた重要な基盤を築いている。

 

「走鵑Ⅰ」カラー光エンジン
「走鵑Ⅰ」カラー光エンジン

 

AR・車載分野で拡大する応用実績

 

現在、顕耀顕示が自主開発したMicroLEDマイクロディスプレイパネルは、AR近眼ディスプレイや車載用途など複数分野で実際に採用されている。2025年末時点で、同社のMicroLEDソリューションを採用したスマートグラス製品は約50機種に達しており、市場適応力の高さを示している。

 

一方、精測電子は半導体およびディスプレイ分野で長年にわたり量測・検査製造装置を供給してきた業界大手である。高精度の光学測定、電気特性評価、さらには複雑なシステムのエンジニアリング能力において豊富な経験を有し、その量測・検査製造装置およびソリューションは産業チェーンにおける不可欠な技術基盤となっている。

 

今回の提携では、MicroLEDマイクロディスプレイ産業化に不可欠なテスト能力の高度化を中心に協力を進める。これにより顕耀顕示は、MicroLED製造プロセスにおける品質の一貫性をさらに向上させ、グローバル市場における技術・製品面でのリーダーシップを強化する狙いだ。精測電子にとっても、新型ディスプレイ分野であるMicroLED領域における技術的深度と応用範囲の拡大につながる。

 

産業チェーン連携で量産体制を強化

 

MicroLEDマイクロディスプレイの本格的な産業化は、単一企業だけで完結するものではなく、表示技術、製造装置、テスト技術、材料供給といった複数分野の総合的な成熟が必要となるシステムエンジニアリングである。今回の戦略的提携は、MicroLED産業化の進展に向けてサプライチェーン上下流の連携を強化する重要な一歩と位置付けられる。

 

顕耀顕示は今後もオープンかつ協調的な発展理念のもと、業界をリードする製造装置メーカーや材料パートナーと積極的に協力し、MicroLEDマイクロディスプレイの製造体系を強化する方針である。今回の精測電子との連携は、MicroLEDの量産化と市場拡大を加速する象徴的な取り組みといえる。