日付:2026年7月27日
出典:The Elec
MacBookに初めて有機EL+タッチを同時搭載
アップルが次世代MacBook Proにおいて、有機ELディスプレイとタッチ機能を同時に採用する計画であることが明らかになった。業界によると、同社は14インチおよび16インチの新型MacBook Proを開発中であり、年内から来年にかけての発売が見込まれている。
アップルがMacBookシリーズに有機ELとタッチスクリーンを同時に導入するのは、2006年の初代MacBook発売以来初めてとなる。これにより、従来のノートPCの操作体系に大きな変化がもたらされる可能性がある。
サムスンディスプレイが単独供給、約250万枚規模
今回の新型MacBook Pro向け有機ELパネルは、サムスンディスプレイが単独で供給する見通しである。供給量は約250万枚と予測されており、LGディスプレイや中国のBOEは今回の供給網には含まれていないとされる。
この単独供給体制は、アップルが排他的契約を結んだというよりも、開発初期段階からサムスンディスプレイが仕様設計や量産条件への対応を主導した結果として形成されたものである。すなわち、技術対応力と量産準備の進展が評価され、自然に単独供給構造となったとみられる。
当初、アップルは大面積基板を活用した量産体制を要求していた。これに対しサムスンディスプレイは8.6世代有機ELラインで対応。一方、LGディスプレイは既存の6世代ラインの活用を検討していたと伝えられる。
8.6世代ラインが鍵、他社参入は2028年以降か
6世代ラインでもノートPC向け有機ELの生産は可能だが、8.6世代と比較すると基板効率や生産性で劣る。そのため、初期段階での供給量が限定的であることも踏まえ、アップルは複数調達ではなくサムスンディスプレイ1社に集約したと考えられる。
LGディスプレイはこれまで液晶ディスプレイベースのMacBookおよびMacBook Pro向けパネルを供給してきたほか、iPad Pro向けの有機ELも供給している。しかし、MacBook Pro向けに必要とされる酸化物TFTベースのRGB有機ELの量産体制構築にはさらなる準備が必要とされる。
業界関係者は「既存の6世代ラインはスマートフォンやタブレット向け有機ELの生産で稼働しており、大面積のMacBook用パネル需要に対応するのは難しい」と指摘し、「MacBook Proの有機EL供給網に参入できるのは早くても2029年以降になるだろう」との見方を示している。
また、中国のBOEもノートPC向けタッチ対応有機ELの開発を進めているが、アップル向けかどうかは確認されていない。業界では、技術完成度や歩留まりの課題から、次世代MacBook Proへの採用は難しいとの見方が強い。BOEは2028年以降、MacBook Air向けから供給参入を試みる可能性があると予測されている。
サムスンディスプレイは、これらのパネルを韓国・忠清南道牙山の8.6世代有機ELラインで生産する。パネルには酸化物TFT、2スタックのタンデム発光構造、さらにパネル内蔵型タッチ技術が採用される。