総投資50億元、永盛光電のMini LEDプロジェクトが2026年第2四半期に竣工へ


2026年3月23日

出典:行家説Display/靖江発表

 

中国・靖江市で進められている大規模Mini LED関連プロジェクトが、2026年第2四半期に相次いで完成する見通しとなった。現地発表によると、総投資額50億元に達する永盛光電のMini LEDディスプレイ用バックライト、ディスプレイパネルおよび軽量アルミ・マグネシウム合金ダイカスト部品の産業化プロジェクトは、第1期と第2期に分けて建設されており、それぞれ2026年4月および5月に竣工する計画である。

 

靖江発表によるプロジェクト建設現場の様子
靖江発表によるプロジェクト建設現場の様子

 

このプロジェクトは2024年3月に着工され、現在は最終段階に入っている。第1期工事では主要工場棟と付帯施設の建設が進み、2026年4月末の完成に向けて外壁仕上げなどが行われている。一方、第2期では鉄骨構造の工場建設が進行中であり、現場では設備設置に向けた作業が活発に行われており、2026年5月末の完成が見込まれている。

 

Mini LEDバックライトと軽量材料の統合展開

 

Yongsheng Optoelectronicsは2005年に設立されたバックライトメーカーであり、LEDバックライトを主力製品として車載、民生機器、医療・産業用途など幅広い分野に製品を供給している。今回のプロジェクトでは、Mini LEDバックライトに加え、ディスプレイパネルおよび軽量アルミ・マグネシウム合金ダイカスト部品の一体的な生産体制を構築することで、付加価値の高い製品展開を目指している。

 

同社はすでにSharp Corporationや天馬、Boschなどのグローバル企業と戦略的提携関係を構築しており、さらにメルセデス・ベンツ、BMW、トヨタ、BYDといった主要自動車メーカーのサプライチェーンにも参入している。これにより、車載ディスプレイ市場における地位を着実に強化している。

 

新エネルギー車・ロボット分野への応用拡大

 

プロジェクト責任者によると、本プロジェクトの稼働後には、国内初となるマグネシウム合金精密ダイカストのモデル生産ラインを活用し、新エネルギー車やヒューマノイドロボットといった新興分野への展開を加速する計画である。軽量材料の応用はこれらの分野において重要な技術要素であり、同社は材料技術とディスプレイ技術の融合による新たな産業機会の創出を狙っている。

 

Mini LEDは有機ELに対抗する次世代ディスプレイ技術の一つとして注目されており、特にバックライト用途においては高輝度・高コントラストを実現できる点が評価されている。今回の大規模投資は、中国におけるMini LED産業の拡大とともに、車載や先端デバイス分野での応用拡大を後押しする動きとして注目される。

 

2026年MLED関連プロジェクトおよび進捗一覧
2026年MLED関連プロジェクトおよび進捗一覧