2025年12月9日/皇華電子元器件IC供應商
12インチのマイクロOLEDラインが初点灯、中国内で数少ない量産技術確立企業に
12月8日、芯視佳半導体ディスプレイ科技有限公司(以下「芯視佳」)は、同社の12インチMicro OLED量産ライン(K2プロジェクト)が、初めて製品の点灯に成功したと正式に発表した。この成果は、芯視佳がシリコン基板有機EL製品を本格的に量産できる能力を備えたことを意味し、中国国内でもこの技術ルートの量産プロセスを掌握した少数の企業の一つに名を連ねたことを示している。
今回点灯に成功した製品は、画面サイズ0.49インチ、解像度1920×1080のフルカラーMicro OLEDで、明るさは3000nitsを超える性能を達成した。信頼性試験を通過した後は、近い将来に顧客向けの量産供給が開始される予定だ。これは芯視佳がマイクロディスプレイ分野における技術革新能力を明確に示すものであり、AR/VRやハイエンドウェアラブル機器市場の発展に新たな推進力をもたらすと期待されている。
マイクロOLEDの性能を大幅強化――高輝度・高コントラスト・低消費電力を同時実現
芯視佳の12インチMicro OLED量産ラインは、同社が半導体およびマイクロディスプレイ領域で蓄積してきた技術力を基盤とし、高効率の発光材料、高精度シリコン基板駆動技術、先端封止技術を組み合わせることで、高輝度・高コントラスト・低消費電力という優れた特性を実現している。
生産されるMicro OLED製品は、高い画素密度、極めて高速な応答速度、そして軽量・薄型の形態を備え、次世代の近接型ディスプレイ(Near-Eye Display)に求められる超高精細表示や没入型体験に十分に応えられる仕様となっている。今回の成果は、芯視佳が長年にわたって取り組んできた先端技術開発と産業チェーン協調によるイノベーションの結晶であり、今後の大規模量産に向けた強固な基盤を形成するものとなった。
AR・FPV・VR向けラインナップを拡大――国内のシリコン基板有機EL供給能力を強化
芯視佳はMicro OLED領域において幅広い製品ポートフォリオを展開している。
AR+AIスマートグラス向けには、5万nitsを超える超高輝度製品として0.1インチ、0.23インチのモデルを開発中であり、FPV(ドローン一人称視点)、赤外線暗視装置向けには0.49インチ、0.61インチの高性能モデルを揃えている。VR向けには4K高解像度かつ5000nits超の高輝度型1.0インチ、1.35インチが開発されているほか、その他のマイクロディスプレイ用途として0.14インチ、0.43インチなど複数のモデルも展開している。さらに芯視佳はMicro OLEDのカスタム開発にも対応している。
業界関係者の分析によれば、現時点で中国国内のシリコン基板有機ELの量産能力は依然として不足しているため、今回の芯視佳K2プロジェクトの量産実現は、国内ディスプレイ産業のハイエンド領域を補完する重要な役割を果たすとみられている。「下流企業のサプライチェーンの圧力を緩和するだけでなく、国内シリコン基板有機EL技術の反復・進化に必要な量産データを提供する点でも意義が大きい」との評価が出ている。
芯視佳は今後も製品性能のさらなる改善、量産ライン能力の向上に取り組み、産業パートナーと協力しながらMicro OLED技術の産業化を推進し、世界の新型ディスプレイ産業の革新発展に貢献していく方針を示している。