エプソン、韓国のスタートアップのGosan Techに追加投資…インクジェット技術協力を強化


日付:2026年7月27日

出典:ET News

 

ペロブスカイト太陽電池分野で戦略的連携を深化

セイコーエプソンが、韓国のインクジェット技術スタートアップであるGosan Techに対して追加投資を実施したことが明らかになった。エプソンは27日、昨年に両社が戦略的パートナーシップを構築したのに続き、今回の追加投資を通じて協力関係を一層強化すると発表した。

 

具体的な投資金額は公表されていないが、今後は次世代のペロブスカイト太陽電池製造分野において、インクジェット技術の共同開発および実用化を加速させる方針である。高効率かつ低コスト製造が期待されるペロブスカイト太陽電池は、次世代の環境エネルギー技術として注目されており、両社の連携はその量産技術確立に向けた重要な一歩と位置付けられる。

 

有機ELインクジェット技術を核に事業拡大

Gosan Techは2015年に設立されたスタートアップで、有機ELディスプレイ製造向けのインクジェットシステムを開発してきた企業である。同社は均一かつ高精度なインク吐出技術を強みとしており、この技術基盤を活用してペロブスカイト太陽電池製造装置の開発に加え、バイオ・医療分野などへも事業領域を拡大している。

 

特に、有機EL製造におけるインクジェット方式は、従来の蒸着プロセスに比べて材料使用効率の向上や製造コスト低減が期待されており、次世代ディスプレイ製造装置としても注目されている。高山テックの技術は、こうした流れの中で産業的価値を高めている。

 


 

インクジェット技術で環境エネルギー市場を開拓

エプソンは今後、Gosan Techとの協力を通じて、ペロブスカイト太陽電池向けインクジェット製造装置市場の拡大を推進するとともに、環境負荷の低いエネルギー分野におけるインクジェット技術の応用範囲を広げていく計画である。

 

ペロブスカイト太陽電池は高いエネルギー変換効率に加え、軽量でフレキシブルな特性を持つことから、建材一体型やウェアラブル用途など新たな市場創出が期待されている。インクジェット技術との組み合わせにより、低温プロセスや大面積製造への適用も視野に入る。

 

韓国エプソンのモロフシ・ジュン代表は「今回のGosan Techへの追加投資は、両社の技術協力をさらに強化する契機になる」と述べ、「韓国エプソンとしても産業用プリントヘッドの供給および技術支援を通じて、韓国国内のインクジェット産業エコシステムの拡大と持続可能な産業発展に貢献していく」と強調した。