RGB Mini LEDテレビが中国市場で爆発的成長、ハイエンド市場の主役へ


日付:2026年4月21日

出典:JMInsights(集摩咨詢)

 

2026年第1四半期、中国RGB Mini LEDテレビ市場が急拡大

 

中国の調査会社である奥維雲網(AVC)が発表した全チャネルの最新モニタリングデータによると、2026年第1四半期において、中国国内のRGB Mini LEDテレビ市場は爆発的な成長を遂げた。月平均販売台数は2025年同期比で329%に達し、ハイエンドテレビ市場における新たな競争構造が形成されつつあることが明らかとなった。

 

この急成長は、単なる一時的な需要増ではなく、ディスプレイ技術の世代交代が進行していることを示している。従来の高級テレビ市場における有機ELや量子ドット技術に対して、RGB Mini LEDが新たな選択肢として急速に存在感を高めている。

 

海信が市場を圧倒、シェア約8割を独占

 

この成長市場において、海信(Hisense)は圧倒的な支配力を発揮している。販売台数ベースで79.4%という圧倒的シェアを獲得し、市場のほぼ8割を占有する結果となった。これは市場で販売されるRGB Mini LEDテレビ10台のうち、約8台が海信製であることを意味する。

 

さらに、個別製品の販売ランキングにおいても海信の優位性は顕著である。販売台数トップ10のうち7機種を同社が占め、その中でもU7S Pro、E8S、E8S Proといったフラッグシップモデルが上位3位を独占するなど、圧倒的な競争力を示している。

 

このような状況は、単なる製品力だけでなく、ブランド力や流通戦略、価格設定の最適化が総合的に機能していることを示唆している。

 

 

RGB Mini LEDの技術優位性と市場の本格普及

 

RGB Mini LEDは、世界的にも次世代ディスプレイ技術として注目されている。その最大の特徴は、三原色それぞれの独立した発光による直下型バックライト構造を採用し、ネイティブで100%のBT.2020色域を実現できる点にある。この方式により、従来技術と比較してより純度の高い色再現が可能となる。

 

また、健康面および環境性能においても大きな進化を遂げている。有害ブルーライトの発生量は、QD-OLEDと比較して約60%低減、QD-Mini LEDと比較して約75%低減されており、消費電力も約30%削減されている。こうした性能向上により、RGB Mini LEDテレビは2026年における家庭用テレビの買い替え需要を牽引する存在となっている。

 

業界関係者は、RGB Mini LEDがすでに一部の高級市場にとどまらず、主流市場へと急速に拡大しつつあると分析している。主要メーカー各社も研究開発投資を拡大し、この分野への参入を加速させている。

 

生産規模の拡大と技術成熟の進展に伴い、RGB Mini LEDテレビは家庭向け映像体験の新たな標準を再定義しつつある。特に海信をはじめとする中国メーカーの躍進は、先端ディスプレイ技術の商業化において、中国勢が世界の最前線に立っていることを象徴する動きといえる。