2026年4月9日/出典:韓国メディア
QD-OLED、量産開始から約4年で累計500万台を突破
サムスンディスプレイは、2026年3月時点でモニター向けQD-OLEDの累計出荷台数が500万台を突破したと発表した。2021年に量産を開始してから約4年での達成となる。
同社によれば、2024年5月に累計100万台を達成して以降、わずか約2年で出荷量は5倍に増加した。これはプレミアムディスプレイ市場における需要の急拡大と、同社の供給体制の強化を反映している。
サムスンディスプレイはQD-OLEDの量産を通じて高付加価値のプレミアムモニター市場に本格参入し、過去4年間で年平均320%を超える高成長を記録している。
圧倒的シェアと多様な顧客基盤
市場調査会社のオムディアによると、サムスンディスプレイは2025年にモニター向け自発光ディスプレイ市場で出荷量ベース75%という圧倒的なシェアを獲得した。
同社のQD-OLEDモニターは、エイサー、AOC・フィリップス、ASUS、デル、ギガバイト、HP、レノボ、MSI、サムスン電子など、約20社のグローバルモニターメーカーに採用されている。こうした幅広い顧客基盤が、出荷拡大を支える重要な要因となっている。
QD-OLED技術の特長と最新製品展開
QD-OLEDは、ナノメートルサイズの半導体粒子である量子ドット(QD)をディスプレイ内部に組み込んだ技術である。ブルー有機ELから発せられる光を量子ドット発光層で赤色および緑色の光に変換することで、極めて高純度な色再現を実現する。
この技術は色精度、カラーボリューム、カラー輝度において非常に優れており、広視野角と高速応答という特長も持つ。液晶ディスプレイ(LCD)と比較すると、同一リフレッシュレートでも残像の少ない鮮明な映像表示が可能である。
さらにサムスンディスプレイは、文字の視認性を向上させた「V(Vertical)ストライプ」ピクセル構造を採用した34インチ・360HzのQD-OLEDモニターを新たに投入し、グローバルメーカーへの供給を本格化している。
加えて、低反射かつ高強度を実現した「クオンタムブラック」フィルムも開発した。このフィルムは従来製品と比べて画面の反射を20%低減しながら、パネル硬度を3Hまで向上させる性能を持つ。クオンタムブラックは2026年に発売されるQD-OLEDモニター新製品に全面採用される予定である。
サムスンディスプレイの大型事業部長であるソン・ドンイル副社長は、「QD-OLEDの急速な成長と圧倒的な市場シェアは、卓越した画質と品質競争力、そして安定した生産能力に起因している」と述べている。