韓国のラオンテック、SID 2026でマイクロディスプレイを公開


日付:2026年4月30日

出典:The Elec

 

マイクロディスプレイ全ラインアップを一挙展示

 

ラオンテック(RAONTECH)は、2026年5月に米国ロサンゼルスで開催される国際情報ディスプレイ学会(SID)ディスプレイウィーク2026において、LCoS、OLEDoS、LEDoSなどマイクロディスプレイの全ラインアップを公開すると30日に明らかにした。

 

ラオンテックは、LCoS、OLEDoS、LEDoSといった複数の技術を網羅するマイクロディスプレイ製品群を展示し、同分野における技術的な幅広さを強調する方針である。

 

超小型パネルからXRチップまで実機デモを公開

 

展示会は現地時間5月5日から7日まで、ロサンゼルス・コンベンションセンターで開催される。ラオンテックはブースにおいて、0.13インチの超小型パネルから高解像度のP24製品群、有機ELベースのOLEDoSおよびLEDoSの試作品、さらに拡張現実(XR)向けプロセッサチップセットなど、実機デモを公開する予定である。

 

同社は、AR(拡張現実)、VR(仮想現実)、MR(複合現実)機器に適用されるディスプレイ技術のポートフォリオを提示することで、グローバル市場における競争力の強化を図る考えである。

 

(資料=ラオンテック)
(資料=ラオンテック)

 

ARアライアンス参加と次世代ライトエンジン構想

 

また、Meta、Google、Qualcommなどが参加するARハードウェア協力体「ARアライアンス」も会場でブースを運営する。ラオンテックは同アライアンスのワーキンググループに参加し、グローバル企業との協力について議論を進める予定である。

 

特にレーザー光源ベースのディスプレイ(LDAR)分科において、次世代ライトエンジンのロードマップを共有する計画であり、光学系を含めたトータルソリューションの提案を強化する。

 

車載HUD・光通信分野への応用拡大

 

さらにラオンテックは、レーザーに特化したLCoS技術を活用し、自動車向けのホログラフィックARヘッドアップディスプレイ(HUD)および光通信スイッチ(WSS)分野での商用化も推進している。

 

同社は「LCoS、OLEDoS、LEDoS向けマイクロディスプレイのバックプレーン技術をすべて確保している」とし、「ディスプレイ技術を基盤とした光通信分野でも事業協力の機会が拡大する」との見通しを示した。

 

総括:XR時代を見据えた統合ディスプレイ戦略

 

今回のSID 2026における展示は、ラオンテックが単一技術に依存するのではなく、LCoSから有機EL(OLEDoS)、さらにLEDoSまでをカバーする総合的なマイクロディスプレイ企業であることを示すものとなる。

 

特に、XRデバイス、車載HUD、光通信といった複数の成長市場を視野に入れた戦略は、今後のディスプレイ産業において重要なポジションを確立する動きとして注目される。