日付:2026年4月7日
出典:韓国メディア報道
LGディスプレイが、例年は需要が落ち込む閑散期とされる第1四半期においても1000億ウォンを超える営業黒字を達成する見通しとなった。長年進めてきた有機EL中心への事業構造改革が本格的に成果を発揮していると分析されている。
有機ELへの事業転換が収益構造を大幅改善
金融情報会社の予測によると、LGディスプレイの2026年第1四半期の売上高は5兆8399億ウォン、営業利益は1480億ウォンに達する見込みである。売上高は前年同期比で3.7%減少する一方、営業利益は342.6%の大幅増益となる見通しであり、収益性の大幅な改善が際立っている。
同社はこれにより、第1四半期としては2年連続の黒字を確実視しており、過去4年間にわたる赤字局面から完全に脱却し、安定した成長軌道へと移行しつつある。
この背景には、ディスプレイ事業の抜本的な体質改善がある。LGディスプレイは2025年第1四半期まで中国・広州で運営していたテレビ向け液晶ディスプレイ(LCD)工場を中国パネルメーカーに売却し、低付加価値事業から撤退した。これにより有機ELを中核とする事業ポートフォリオへと再編が進み、収益性が大きく向上した。
売上規模自体はLCD事業の縮小によりやや減少したものの、利益率の低い分野を整理したことで利益構造が大きく改善した。さらに2025年第2四半期以降は大型有機ELの減価償却負担の一部が終了し、人員効率化による固定費削減効果も加わったことで、利益改善の幅が一段と拡大した。
Apple向け需要と為替効果が業績を下支え
業績を押し上げたもう一つの重要な要因は、主要顧客であるApple向け需要の堅調さである。2025年第3四半期に発売されたiPhone 17シリーズの販売が好調を維持しており、有機ELパネルを供給するLGディスプレイの業績にポジティブな影響を与えたと見られている。
一般的に第1四半期は、ディスプレイを含む電子業界において季節的な需要低迷期とされる。特にApple向け売上比率が高い企業の場合、上半期に業績が落ち込み、下半期に回復する「上低下高」の傾向が顕著となる。しかし今回のLGディスプレイは、その閑散期においても安定した収益を確保する見通しとなっており、事業体質の強化が鮮明となった。
加えて、為替の上昇も収益拡大に寄与している。LGディスプレイは売上の90%以上を海外市場に依存しており、取引の大半がドル建てで行われている。そのため、ウォン安が進行する局面では収益構造が有利に働き、今回の黒字拡大にも一定の追い風となった。