コーニング、2025年第2四半期業績を発表 売上・利益とも大幅増


2025年7月31日 【財訊】

 

米コーニング社は7月30日、2025年第2四半期(4〜6月)の業績を発表した。決算によると、コーニングのコア売上高は40億5,000万ドルで前年同期比12%増、コア純利益は5億2,500万ドルで同29%増となった。コア営業利益率は19%と前年同期から160ベーシスポイント改善し、コア1株当たり利益(EPS)は0.60ドルで同28%増。調整後フリーキャッシュフローは4億5,100万ドルで同28%増だった。

 

事業別では、ディスプレイテクノロジー事業の売上高は8億9,800万ドルで前年同期比11%減、純利益は2億4,300万ドルで同6%減。一方、スペシャルティマテリアル事業は売上高5億4,500万ドル(同9%増)、純利益8,100万ドル(同29%増)と好調だった。

 

同社は「第2四半期の業績は予想を上回り、力強い売上成長と顕著な収益性向上を示した」とコメント。長期的な構造的成長トレンドと“More Corning”コンテンツ戦略が市場でのソリューション需要を牽引し、アップグレード版“Springboard”計画が掲げる高い収益成長目標の達成につながったとしている。

 

第3四半期の見通しについては、“Springboard”計画が引き続き好業績を後押しし、コア売上高は前年同期比で2桁増の42億ドル、利益の伸びは売上の伸びを上回ると予測。コアEPSは0.63〜0.67ドルになる見込みだ。

 

さらに同社は、新世代生成AI向け製品や米国製太陽光発電製品が顧客から高い評価を得ていると強調。今後はモバイルコンシューマーエレクトロニクス、ディスプレイ技術、自動車用途、光通信分野への技術展開を一層加速していく方針だ。