2025年8月27日|文涛
中国の先端マイクロディスプレイドライバIC設計企業 天宜微電子(杭州)有限公司(以下、天宜微) は26日、1.3インチMicro-OLEDディスプレイ専用の4K超高精細電流駆動型チップ「凤凰(TY130)」 を開発したと発表した。
4032PPIを実現、次世代AR/VR/MRに最適化
この「凤凰」チップは、Tower Semiconductor(高塔半導体)の先進的なシリコン基板マイクロディスプレイ専用プロセスを採用。さらに、科創板上場企業 清越科技の子会社・梦显電子 とOLED発光プロセス面で深度連携を実現した。その成果として、わずか1.3インチの画面に4032 PPIという驚異的な画素密度 を実現した。これにより、AR/VR/MRヘッドセットや高精細が求められる医療・産業機器において、従来にない没入感と視認性を提供する「コアエンジン」となる。
技術的なブレークスルー
天宜微によれば、「凤凰」の主な技術的特徴は以下の通り:
・4K超高精細解像度:3552×3840ピクセル、4032 PPIを実現。
・高性能表示:最大90Hzリフレッシュレート、10bitガンマ補正に対応。高速ゲームや医療用動画像といった厳しい使用環境でも滑らかかつ正確な表示が可能。
・超低消費電力設計:独自の低消費電力アーキテクチャと精密な電源管理技術を採用し、性能を高めつつ消費電力を抑制。特にAR/VRヘッドセットなどのバッテリー駆動機器で大幅な駆動時間延長に寄与。
・高集積化:タイミングコントロール、電源管理、ガンマ補正、輝度・コントラスト調整、温度補償などを単一チップに統合。コスト効率の高いソリューションを提供。
サンプル出荷と量産計画
「凤凰」チップはすでに一部の主要顧客向けにサンプル提供を開始しており、2026年第2四半期から量産を予定している。
企業概要:天宜微電子
天宜微電子(杭州)有限公司は、Micro-OLEDおよびMicro-LED向け高性能ドライバIC に特化したファブレス半導体企業。世界トップクラスのドライバ設計エンジニアを擁し、AR/VR、医療、産業分野向けに超高精細かつ低消費電力の表示ソリューションを提供することを目指している。
同社は「微細表示技術の革新と変革を推進するリーダー」として位置付けられている。