韓国のTop Run AP Solution、LGディスプレイから初の量産検査装置を受注


2025年10月2日 ET News

 

初の量産検査装置受注に成功

Top Run Total Solutionの系列会社であるTop Run AP Solutionは、LGディスプレイの公式製造装置パートナーとしてベンダー登録を完了した後、初めて量産用検査装置の受注に成功したと2日に発表した。

 

今回の供給品目には、有機ELモジュール組立ラインに投入される光学補償装置とEEPROM検査装置、さらにパネルを安全に固定・搬送するキャリア治具が含まれている。これらの製造装置は、ディスプレイモジュールの点灯・パターン検査や光学特性補正、組立工程の安定性確保に至るまで、量産品質を左右する重要な工程機器である。同社はこれにより、今後のライン増設やモデルチェンジに伴い繰り返し受注が可能となり、安定的な収益構造を確立できたと説明している。

 

独自開発パターンジェネレーターを導入

Top Run AP Solutionは、独自に開発したスマートフォン用パターンジェネレーターを検査装置に初めて適用した。パターンジェネレーターとは、ディスプレイパネルが正常に動作しているかを確認するために、さまざまな色や映像を表示させる駆動信号を発生する装置である。これにより、不良画素や色・輝度のばらつきを早期に検出でき、品質保証において重要な役割を果たす。

 

グローバル市場での存在感強化へ

Top Run Total Solutionの代表である朴永根(パク・ヨングン)氏は、「今回の成果は単なる新規受注ではなく、Top Runグループがディスプレイ製造装置バリューチェーンを本格的に拡張していく転換点だ」と述べた。そのうえで「系列会社間の技術シナジーを最大化し、グローバルディスプレイ製造装置市場での存在感をさらに強化していく」と強調した。