2025年8月13日 行家说Display
8月12日、サムスン電子は115インチ「Micro RGB」テレビを正式発表しました。この製品は赤・緑・青のLEDをバックライトに採用した液晶テレビで、韓国では価格が4,490万ウォン(約418万円)です。現在の為替レート(1ウォン ≒0.093円)に基づくと約418万円になります。一方、中国での価格は23.18万元(約440万円)で、1元 ≒19円換算です。
韓国での発表後に、サムスンはこのMicro RGBを米国でもまもなく発売予定であり、世界市場向けに複数サイズ展開を計画しています。
この「Micro RGB」技術では、サイズ100 µm未満の赤・緑・青マイクロRGB LEDを超高精細パターンでパネル背面に配置し、各LEDを個別制御します。従来のバックライトとは異なり、各RGB LEDを精密に制御できる点が特徴です。
さらに本テレビにはサムスンの新開発「Micro RGB AIエンジン」を搭載。AI処理を用い、各フレームをリアルタイムで解析し画質と音質を自動最適化します。「Micro RGB Color Booster Pro」により、暗めのシーンで色彩を賢く強化し、より鮮やかでリアルな映像体験を実現します。
今回発表された製品は、サムスンとしては2機種目のRGB-Mini LEDテレビで、RGB-Mini LED搭載テレビの市販モデルは現在、海信とサムスンだけとなっています。
現在、海信は85インチ・100インチ・116インチモデルをそれぞれ27,999元(約53万円)・49,999元(約95万円)・99,999元(約190万円)で発売中です。サムスンの近いサイズのMicro RGBモデルと比較すると、価格差はかなり大きくなっています。
海信・サムスンに続き、TCLやソニーなどのテレビ大手もRGB-Mini LED技術を用いた製品を展開済みで、現在は世界トップ4のテレビブランドがすでに参入しており、Mini LED業界の技術革新の重要な兆しとなっています。
液晶ディスプレイ技術は長年の発展を経て外的な影響も受け、今年は新たなサイクルに入ると見られています。産業全体のアップグレードには新技術の突破が不可欠であり、RGB-Mini LEDはディスプレイ分野の革新方向として、業界に新たな発想と成長のきっかけをもたらしています。