中国企業のOLED発光材料の調達金額が初めて韓国を超えた


2025年6月4日 Wit Display

 

有機EL(OLED)に使われる発光材料市場は着実に成長を続けるという見方が出ている。

 

市場調査会社UBI Researchが6月4日に発表した「2025 OLED発光材料レポート」によると、今年第1四半期のOLED発光材料市場規模は約4億9000万ドル(約35億2090万元)と推定される。

 

OLED発光材料市場は年平均6.7%の成長率で、2029年には37億2000万ドルの市場規模に達すると予測されている。

 

画像提供:UBIリサーチ
画像提供:UBIリサーチ

 

各社の材料使用量と国別動向

今年の各社の発光材料使用量は、サムスンディスプレイが39.8%、LGディスプレイが19.9%、京東方(BOE)が13.1%になると予想される。

 

UBI Researchは、韓国パネルメーカーのOLED材料使用量は、2029年まで市場シェアの55%を維持すると予測している。

 

国・地域別に見ると、第1四半期は中国企業への売上が一時的に韓国企業への売上を上回った。これは、韓国パネルメーカーの生産量が下半期に集中するという特徴によるものだ。

 

AppleのiPhone 17とiPad Proのパネルが第2四半期に本格的に生産開始されるにつれて、下半期には韓国企業への売上が中国への売上を上回ると予想されている。

 

UBI Researchのアナリストである盧昌浩氏は、「今年は韓国パネルメーカーの出荷量が中国パネルメーカーに追い抜かれる可能性もあるが、発光材料の売上高では韓国企業が当面はより高い市場シェアを維持するだろう」と予測している。