UBI Research|2025年9月3日
UBIリサーチは「2025 OLED部品・素材レポート」を発刊した。本レポートは、スマートフォン、折りたたみ式スマートフォン、タブレット、ノートパソコン、テレビ、車載ディスプレイなどへ拡大するOLED需要に対応し、核心部品・素材技術と市場を総合的に分析したものである。
本報告書は、2025年から2029年までのOLED出荷量及び20種類の主要部品・素材(基板、TFT、封止材、タッチセンサー、偏光板、接着剤、カバーウィンドウ、ドライバーIC&COF、複合シート、プロセス用フィルムなど)の市場規模と使用量を体系的に予測した。また、MLA、COE、LTPO、酸化物TFT、超薄型ガラス、TFEなど現在商用化された技術から、次世代XR・ARおよびストレッチ可能なデバイスに対応する次世代素材・超高機能ディスプレイ素材まで、進化するロードマップを提示した。
報告書によると、2025年のOLED部品・素材市場は約172億ドル規模と予想され、年平均4%成長し2029年には約202億ドル規模に達する見込みである。特にモバイル機器用部品・素材市場は2025年162億ドルから2029年187億ドル規模へ成長し、全体市場を牽引すると見られた。TV用OLED部品・素材市場は年平均10.5%成長し、2029年には15億ドル規模に達すると分析された。
特に本報告書では、OLEDパネル構造をはじめ、折りたたみ式・巻き取り式デバイス用部品素材、COE(Color Filter on Encapsulation)とUTG(Ultra-Thin Glass)、内外装ヒンジ(CFRP、金属板、GMF)、保護フィルム、Shear Thickening Fluid(STF)、光効率向上素材(Micro Lens Array)、 封止技術、QDおよび酸化物TFT、接着・放熱材料、基板およびメタルマスクなど、OLED部品材料の主要な開発状況を詳細に分析した。
本報告書は、OLED部品・材料産業における「超高機能化、スリム化、フォームファクターの多様化、内製化、新プロセス」というキーワードを中心に、グローバルパネルおよびセットメーカーの投資方向とサプライチェーン戦略を理解する上で重要な資料となる見込みである