LGディスプレイの第3四半期のiPhone向けOLED出荷量が70％増加

2025年7月18日 The Elec

第3四半期のiPhone向けパネル出荷量は1,850万台と予測

LGディスプレイの下半期におけるiPhoneおよびiPad向け有機EL（OLED）パネルの出荷量が前四半期比で大きく増加し、業績の改善が期待されている。

UBIリサーチによると、LGディスプレイの第3四半期におけるiPhone向けパネル出荷量は約1,850万台に達する見通しで、これは第2四半期と比較して約70％増加した数値である。また、第3四半期のiPad向けパネルの出荷量は160万台に達すると予測されており、第2四半期の80万台から約2倍の増加となる。

第2四半期には、LGディスプレイのiPhone向けパネルの出荷シェアは21.3％で、中国のBOE（22.7％）に初めて追い越された。一方、サムスンディスプレイのiPhone向けパネルのシェアは56％であった。

LGディスプレイの下半期におけるiPhoneおよびiPad向けOLEDパネルの出荷量が第3四半期に大きく増加し、iPhone向けOLEDパネル全体の出荷量において30％以上のシェアを記録する見通し（資料＝UBIリサーチ）

UBIリサーチは、LGディスプレイの第2四半期の減少は一時的な現象だと分析している。これは、Appleの新型「iPhone 17」シリーズおよび「iPad Pro」モデルが7月から本格的に量産に入っており、第3四半期以降に出荷量が急増すると見込まれているためである。現在、LGディスプレイは中小型OLEDパネルをAppleのみに供給しており、主力製品は「iPhone Pro」ラインに採用されるLTPOパネルである。

UBIリサーチは「このパネルは、BOEが供給する一般的なiPhone向けのLTPSパネルよりも単価が高い」とし、「第2四半期の出荷量ではBOEに劣ったが、売上面では依然として大きな優位を保っている」と説明した。

UBIリサーチの副社長、ハン・チャンウク氏は「2025年通年で見て、LGディスプレイがiPhone向けOLEDパネル全体の30％以上のシェアを記録する」とし、「第4四半期には2,500万台以上の出荷が見込まれる」と予測した。