2025年7月29日 The Elec
28日、社員を対象としたタウンホールミーティング「CEOオンエア」で発表
チョン・チョルドンLGディスプレイ社長は、「上半期に原価革新と品質改善などの有意義な成果を得た」とし、「体質改善と差別化された事業競争力の確保に取り組んだ結果だ」と明らかにした。
チョン社長は、28日に坡州(パジュ)で開催された社員対象のタウンホールミーティング「CEOオンエア」でこのように述べた。CEOオンエアは四半期ごとに開催されている。
同氏は「すべての社員がそれぞれ最善を尽くした結果、実質的な成果が出た」とし、「力を合わせて今年は黒字転換し、2026年には成果をさらに可視化しよう」と呼びかけた。
24日にLGディスプレイは第2四半期の業績発表のカンファレンスコールで、年間黒字転換の可能性を示唆した。当時、「事業計画を基準とすれば、上半期まで予想以上の成績を出した」とし、「前年同期比で5,000億ウォン規模の業績改善を達成し、下半期も売上に比例して実績改善を期待している」と述べた。
LGディスプレイは2年前までは毎年この時期に、iPhone新製品向け有機EL(OLED)パネルの生産に支障を来していたが、昨年からは生産歩留まりが安定してきた。ただし、今年は米国政府の関税政策の不確実性など、市場環境に変数がある。
チョン社長は下半期の目標について、「根本的な原価体質の改善が最優先課題」と述べ、「原価革新は生存の条件だ」と強調した。さらに「品質は顧客からの信頼そのもの」とも付け加えた。
また、「新しい発想と試みで革新を早め、毎月・四半期ごとに営業利益を出せる安定した収益基盤を構築しなければならない」とし、「毎年繰り返される『上低下高(上半期に低調で下半期に回復する)』という事業の季節性を当然と考える慣習を捨てなければならない」と述べた。
チョン社長は、今年1月の新年の挨拶でも「成果創出に集中する組織文化」を強調した。当時、「今年はすべての事業課題が実質的な結実を見なければならない」とし、「迅速な実行力で真の変化を生み出し、顧客から全面的な信頼を得る企業に生まれ変わるべきだ」と訴えた。
その際に提示された3つの実践方向は、①品質強化と原価革新、②LGディスプレイならではの差別的価値の提供、③成果創出に集中する組織文化、であった。
昨年の新年の辞で強調された3大課題は、①原価革新と事業目標の達成による財務健全性確保と黒字転換、②顧客中心の思考と働き方による差別的な顧客価値の創出、③「スピークアップ(Speak-up)」を起点とした健全な組織文化への変化加速、であった。
28日のCEOオンエアには、現場参加者が約700人。国内外の事業所の社員は、オンライン中継で視聴した。
チョン社長は、四半期ごとのタウンホールミーティング「CEOオンエア」以外にも、①事業ごとの「現場経営」、②事業グループ・センター単位での懇談会「CEOが行く」、③テーマ別の少人数ランチ懇談会「ジョンダムフェ(正談会)」「チャダムフェ(茶談会)」など、コミュニケーションプログラムも実施している。