2025年10月8日|出典:SemiDisplayView
大型テレビ用有機ELパネルのコストが急速に下落
10月4日の報道によると、韓国メディア「朝鮮日報」は現地時間10月1日に、過去5年間でテレビ向け大型有機ELパネルの製造コストが急速に低下しており、RGB Mini LEDと比べても短期間で高級テレビ市場における競争力が大幅に高まっていると伝えた。
報道によれば、LG Displayが2020年に生産していた65インチのテレビ用有機ELパネルは、当時1枚あたり約1,000ドルのコストがかかっていた。しかし、今年末までにはこのコストが500ドル(現在の為替レートで約3,564人民元)以下に下がる見通しである。さらに2026年には、DDI(ディスプレイドライバIC)の設計変更により、製造コストが一段と圧縮される可能性があるという。
このような上流工程でのパネルコスト低下は、下流のテレビメーカーにとって消費者への価格還元の余地を広げることとなり、有機ELテレビの普及を一層加速させている。
Mini LEDとの競争は今後さらに激化へ
報道はまた、近年注目を集めているRGB Mini LEDについても言及している。Mini LEDは高画質を実現できるものの、依然として商業化の初期段階にあり、部品コストや品質検査工程にはまだ改善の余地が大きいとされる。
今後、Mini LED技術が成熟しコストが最適化されれば、有機ELとの間でテレビ市場における「強者同士の真っ向勝負」が展開されると予測されている。