南京でシリコン基板マイクロLED量産ラインが稼働開始、有機ELマイクロディスプレイも拡張


2025年9月23日 WitDisplay

 

シリコン基板を用いた新ライン建設

南京江寧経済技術開発区の公式発表によると、同区内にある南京国兆光電の有機ELマイクロディスプレイ拡張プロジェクト第1期で、12インチのシリコン基板有機ELマイクロディスプレイ製造装置ラインと、8インチのシリコン基板Micro-LED量産ラインの新設が計画されている。

 

大規模投資と生産能力

このプロジェクトの総投資額は10億元(約225億円)で、敷地面積は約3.3ヘクタール、総建築面積は4万5,000平方メートルに達する。完成後は、12インチおよび8インチウエハーの年間生産能力を備え、ディスプレイ年間400万台の出荷を目指す。

 

 

9月20日に竣工・稼働開始

同プロジェクトは2025年9月20日に正式に竣工し、稼働を開始した。今回の中核的な建設内容は最先端のディスプレイ技術に焦点を当てており、12インチのシリコン基板有機ELマイクロディスプレイ製造装置ラインと、8インチのシリコン基板Micro-LED量産ラインを新たに整備している。

 

第1期の成果と現在の状況

第1期の投資額は4億元(約90億円)、建築面積は約2万5,000平方メートルで、すでに成果が現れている。現在、年間400万台規模の超高解像度シリコン基板有機ELマイクロディスプレイ製造装置ラインが完成し、製造装置の設置・調整を終えた段階にある。