徳山ネオルクス、昨年年間業績に匹敵する下半期業績を予想


News Pim|2025年9月8日

 

iM証券は9月8日、徳山ネオルクス(213420)について「昨年の年間業績に匹敵する下半期の業績が見込まれる」として、新規レポートを発行し、投資判断を「BUY」、目標株価を70,000ウォンと提示した。前日の終値を基準にすると、目標株価までに55.4%の追加上昇余地があるとの見方ができる。

 

iM証券のレポートによれば、同社の下半期業績は市場予想を大きく上回る見通しだ。その理由として、OLED材料が季節的な繁忙期に入るなか、2025年第3四半期からはiPhone 17の新製品効果が本格化し、さらに第4四半期には来年2月発売予定のGalaxy S26シリーズの需要が先取りされ始めると予想されている。

 

特に、昨年はiPhone Pro/Pro Maxモデルに限られていたサムスンディスプレイのM14材料構造が、今年はiPhoneの通常モデルやAirモデルだけでなく、Galaxy S26シリーズにも拡大適用される見込みだ。さらに、サムスン電子のフォルダブルスマートフォンに続き、バータイプのモデルとしては初めてGalaxy S26 UltraにCoE(Color filter on encapsulation)技術が採用される。偏光フィルムを取り除くことで消費電力を削減し、透過率を高めるこの技術の拡大導入は、同社が独占供給するブラックPDL需要の拡大につながると期待されている。

 

これにより、従来の主力供給材料であるHTLやレッドプライムに加え、グリーンプライムやブラックPDLの売上貢献度も拡大し、業績レバレッジ効果が顕在化する見通しだ。また、中国パネルメーカー向けの新規プロジェクト受注増加や、連結子会社である現代重工ターボ機械の2025年第3四半期業績改善もプラス要因となる。

 

こうした要素を反映した下半期の合計売上高と営業利益は、それぞれ2,322億ウォン(前年同期比+117%)、510億ウォン(前年同期比+58%)に達すると推定されており、これは昨年の年間業績に匹敵する水準であると分析している。