中国のWG-TECHのTouch Taiwan 2025での展示内容


2025年4月25日 LED Inside

 

WG-TECHは、高輝度・高コントラスト・高平坦性・優れた放熱性能を備えた独自のガラス基板技術を発表した。この技術は高級ディスプレイ向けに特化されており、「ゼロ光学距離」を実現する超薄型Mini LEDバックライトモジュールの実現を可能にし、ハロー現象の課題を解決している。27インチの超薄型Mini LEDディスプレイには厚さ0.55mmのガラス基板が採用されており、1,152個の高密度ローカルディミングゾーンと10,368個のMini LEDが搭載され、精密な光制御を実現している。最近発売されたハイセンスのDasheng G9ディスプレイは、独自のブラックオブシディアンパネル技術と、Mini LED COGをWG-TECHのガラス基板技術と組み合わせて構成されている。微細なライン幅と間隔を持つ高精度ガラス基板の強みを活かし、2,304の独立ディミングゾーンを実現し、従来製品と比べて表示性能を大幅に向上させている。

 

さらに、ディスプレイに対する広色域要求に応えるため、WG-TECHはMagenta QD技術を開発した。この技術は、グリーンフィルムに量子ドット技術とKSF赤色蛍光体粉末を組み合わせることで、OLED製品に匹敵する広色域性能を実現している。BT.2020の色域の約90%に迫る広色域と高輝度を同時に達成しながら、消費電力を10~20%削減している。

 

 

また、Micro LED自発光ディスプレイ市場の開発に関して、WG-TECHの製品はLedmanの220インチ4K P1.25 Mini LEDディスプレイや韓国メーカーのMini LEDディスプレイに採用されて量産されている。さらに、Microディスプレイ用LEDパッケージ技術であるMiP(Micro LED in Package)の台頭に対応し、WG-TECHは0203および0404のMiP用ガラス基板を発表した。中でも0203 MiPモデルは、50×50μm(02×02ミル)のMicro LEDチップを使用し、MiPの概念を本質的に具現化している。