[2022 OLED KOREA CONFERENCE] LGディスプレイの車載向けOLED 3.0、輝度と寿命を達成する


2022年4月18日 UBIリサーチ

 

4月6日から8日まで開催されたUBIリサーチの「2022 OLED Korea Conference」のkey note sessionでアン・サンヒョンLGディスプレイ常務が「The present and future of Automotive OLED display: LG Display's future outlook」と題して発表した。車両用ディスプレイはサイズが大きくなってデザインが多様化しており、情報提供のために様々な位置にディスプレイが適用されている、と発表した。

 

常務は「自動車ディスプレイはこれまではLCDが主導したが、OLEDパネルがその領域をますます拡大している」とし、「自動車用OLED市場は2025年には12億ドル規模の市場で、2030年には状況によって50~ 60億ドル規模まで成長も可能だろう」と展望した。

 

 

また、「すでにLGディスプレイは自動車用ディスプレイ最小の要件である明るさ800nitsと寿命10,000時間を満足するOLED 1.0仕様を導入した。自動車用OLEDは、スマートフォン用OLEDとは異なり、日中でも正確な情報を示すために800nits以上の明るさが必要で、使用サイクルが10年以上であるため、10,000時間以上の寿命が不可欠です。明るさと寿命はトレードオフ関係にあるが、材料と構造開発でこれを克服して明るさ1000nits以上と寿命10,000時間以上に達するOLED 3.0を開発する予定だ」と明らかにした。

 

 

最後に、「車両に適用される超大型および透明、スライダブル、ローラブルなどの将来のディスプレイについては、解決策となるスライダブルパネルはすでに技術的に確立しており、2025年頃には普及製品になることができる。一方、車両用のサンルーフから降りてくる形態などのローラーブルパネルは、まだ開発が必要である。」と述べて発表を終えた。