「2017年のモバイル機器向けOLEDパネルの部品素材レポート」、急成長するOLED部品・素材市場を分析


2017年4月10日 UBIリサーチ

サムスン電子がギャラクシーに採用して成長した、OLED市場に今年からアップルも加えたことにより、サムスンディスプレイが製造するOLEDパネルの構成する部品や素材市場が急激に成長している。

OLED産業専門の調査会社であるUBIリサーチイの李代表(シニアアナリスト)によると、スマートフォン用OLEDの製造に必要な各種の部品素材市場は、今年87億ドルを形成して2021年には、これより4倍以上大きい380億ドル規模に成長する。


<出展、2017年のモバイル機器向けOLEDパネルの部品素材レポート、2017 Mobile Phone OLED Parts & Materials Report、UBIリサーチ>

スマートフォン向けのOLEDパネル用の部品素材市場が急成長している最大の理由は、信頼性の高いサムスンのギャラクシーの成功とアップルの効果であり、中国のセットメーカーでの需要の急増にも起因している。これを反映するように、サムスンディスプレイに続き、LGディスプレーとBOE、CSOT、Visionoxなど有数のディスプレイメーカーがすべて競って、第6世代のflexible OLEDの製造ラインの導入を急いでいるからである。これらの傾向が続けば、2021年ごろには、スマートフォン市場でLCDはほとんど無くなる。


<出展、2017年のモバイル機器向けOLEDパネルの部品素材レポート、2017 Mobile Phone OLED Parts & Materials Report、UBIリサーチ>

スマートフォン用のOLED部品素材市場を国別に分類してみると、圧倒的に韓国市場が大きい。今年の韓国の部品素材市場は、市場全体の95%を占め、2021年にも72%を維持すると予想している。

OLED産業はサムスンディスプレイが主導しており、韓国の部品素材企業の急成長も期待される。李代表は、サムスンディスプレイのサプライチェーンには、韓国中小企業や韓国に工場を置いた海外企業が大半を占めており、OLED産業の成長は直ちに韓国の中小企業の成長に直結することになるだろうと予想した。

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