サムスンの6.2インチ有機ELパネルの材料コスト分析


2021/04/20 UBIリサーチ

 

サムスンディスプレイが販売している6.2インチflexible OLEDの材料費の割合を見てみると、moduleを構成している材料費が24.91ドルで、全体の91.2%を占めている。Module材料費の中ではwindowとdrive IC、FODが17.77ドルで、高い材料費の原因である。

 

一方、rigid OLEDでmoduleを構成する材料費は66.7%で、flexible OLEDに比べて非常に低くい。

 

flexible OLEDとrigid OLEDのパネルを構成している材料費を分析した。

 

6.2インチflexible OLEDの全体収率が80.0%であるとき、パネルあたりの材料費は27.3ドルであることが計算された。1年前には30.1ドルだったが今年は2.8ドルが低くなった。

 

一方、5.8インチrigid OLEDは構造がflexible OLEDに比べて簡単で、全体の収率は86.7%で算定して材料費を計算したとき8.58ドルであると分析された。計算されたflexible OLEDとrigid OLEDのサイズは異なるが、構造別材料費を比較してみると、LTPSとmoduleはrigid OLEDが安いが、EVEN(evaporation&encapsulation)で材料費が高い。Rigid OLEDはY-OCTAがEVEN工程に含まれているからである。