WitDisplay 2025年8月10日
2025年8月7日から9日にかけて、「2025国際ディスプレイ技術・応用革新展(DIC EXPO 2025)」が上海新国際博覧センターで盛大に開催された。世界のディスプレイ業界における年間最大級のイベントとして、今回の展示会には業界最前線の技術や革新成果が一堂に会した。
車載ディスプレイ展示エリアでは、多彩な注目製品が披露された。主な展示品は、13インチC型車載ディスプレイ、複数の曲率を持つデュアルスクリーン一体型ブラックディスプレイ、3D表示技術、そしてプライバシー木目デザインの車載ディスプレイなどである。
13インチのC型車載ディスプレイは独特な形状により、車内インテリアデザインにより良く適合できる。複数曲率のデュアルスクリーン一体型ブラックディスプレイは、車載での多情報表示ニーズに対応し、走行中の情報取得効率を向上させる。3D表示技術は車載情報の表示に立体感と直感性を加え、プライバシー木目デザインの車載ディスプレイは実用性と美観を融合し、車内空間に独特の質感を添える。
業界初、最高PPI(167PPI)の8インチMicro-LED「IRIS HUD」登場
業界初となる最高画素密度(167PPI)を誇る8インチMicro-LED「IRIS HUD」は、最先端のMicro-LED技術と自動車用ヘッドアップディスプレイ(HUD)システムを完璧に融合させた製品だ。
Micro-LED技術はもともと、自発光、高輝度、高コントラスト、高リフレッシュレートなど多くの優れた特性を備えている。本製品は1万nitsを超える超高輝度を実現し、従来のLCD方式と比べて残像(ゴースト)現象を大幅に低減。また、光学エンジンの構造がよりシンプルなため、全体のサイズも小型化されている。
このHUDを車両に搭載すると、車速、ナビゲーション案内、運転支援などの重要情報をフロントガラスに鮮明に投影でき、ドライバーは視線を路面から離すことなく情報を取得可能となり、走行安全性が大幅に向上する。さらに、高輝度特性により強い日差しの下でも表示内容は鮮明に視認でき、高コントラストによって映像や文字はよりシャープで鮮やかになり、識別性が向上する。
天馬、DIC AWARD「ディスプレイ応用革新賞」を受賞
天馬の12.3インチ2D/3D切替式光場車載メーターディスプレイと6.51インチHOI AMOLEDディスプレイが、DIC AWARD「ディスプレイ応用革新賞」の選考で際立った評価を受け、同社のディスプレイ応用分野における深い技術蓄積を示した。
12.3インチ2D/3D切替式光場車載メーターディスプレイは、業界で初めて液晶プリズム技術により2D/3D切替機能を実現した車載メーターディスプレイであり、さらに業界初の500ppi解像度を持つ車載メーターでもある。
本製品は、3D深度のリアルタイム調整(視距離0.6m以上、視野角25°)と損失のないワンタッチ2D/3D切替を実現。独自開発の光場レンダリング技術とフレームジャンプ防止アルゴリズムを採用し、スムーズな映像切替を可能にしている。3Dモードではメガネ不要で立体的な計器情報を表示でき、車速やエンジン回転数などがまるで目の前に浮かんでいるかのように見える。高精細2Dモードは基本的な表示ニーズに対応し、2つのモードを使い分けることで多様な運転シーンに適応。情報の視認性を高めると同時に、先進的な運転体験を提供する。