Acerは、QD-OLED技術を採用した新しいモニターを発表


2025年5月19日  Display Daily

 

Acerは、ゲーマーおよびエンターテインメント用途のユーザーを対象とした新しいモニターのラインアップを発表し、「Predator」および「Nitro」シリーズのモデルを刷新させた。中でも注目されるのは、QD-OLED技術を採用した2つの27インチPredatorゲーミングモニターである。Predator X27U F5は、WQHD(2560×1440)解像度のQD-OLEDパネルを搭載し、リフレッシュレート500Hzを実現しており、同カテゴリ内でも最速クラスのモニターに位置づけられる。VESA DisplayHDR TrueBlack 500の認証、Delta E<2の色精度、DCI-P3色域99%のカバー率により、高コントラストかつ鮮やかで精細な映像を実現している。

 

もう一方のPredator X27 Xは、4K解像度と滑らかな動作を重視するユーザー向けに設計され、4K UHDのQD-OLEDディスプレイと240Hzのリフレッシュレートを備える。X27U F5と同様に、Delta E<2の色精度とDCI-P3色域99%をカバーし、VESA DisplayHDR TrueBlack 400の認証も取得している。両モデルとも、AMD FreeSync Premium Pro技術と0.03ms(GTG)の高速応答時間を備え、高速ゲームプレイやHDRコンテンツ再生時のモーションブラーや画面のティアリングを最小限に抑える仕様となっている。

 

Predatorモデルに加えて、AcerはGoogle TVを統合した2種類のNitroスマートモニターも発表させた。Acer Nitro GA321QK Pは、31.5インチの4K UHDディスプレイと165Hzのリフレッシュレート、最大0.05ms(GTG)の応答時間を備え、Acer Nitro GA341CUR W0は、34インチのウルトラワイドQHDディスプレイに240HzのリフレッシュレートとsRGB色域99%のカバー率を持たせている。これらのモデルは、エンターテインメントハブとしてもカジュアルゲーミング用としても利用可能な設計となっている。Google TVの統合により、10,000以上のアプリを通じて40万本を超える映画や番組などのコンテンツへアクセスでき、Wi-Fi、Bluetooth、Google Castの機能も内蔵させている。

 

Predator X27U F5 (Source: Acer)
Predator X27U F5 (Source: Acer)

 

Acerは、外出先での使用を想定したポータブルモニター「Nitro PG271K」も発表させた。この27インチディスプレイは4K解像度と72Hzのリフレッシュレートを備え、Dynamic Frequency and Resolution技術により、フルHD解像度で最大144Hzの表示も可能にしている。IPSパネルを採用し、178度の広視野角と安定した色再現性を確保している。調整可能なキックスタンドを備え、VESA規格の壁掛けにも対応しており、モバイルで働くプロフェッショナルやセカンドディスプレイを必要とするゲーマーにとって柔軟な選択肢となっている。

 

Predator X27U F5の価格は、EMEA地域で899ユーロ、中国では5,999元からとなり、第3四半期より販売を開始させる予定である。Predator X27 Xも同じく第3四半期から販売を開始し、EMEA地域で1,099ユーロ、中国では5,999元からの価格設定とされている。Acer Nitro PG271Kは、EMEA地域で499ユーロから販売を開始させる。