【BOE、2025年7月24日にUBS資産運用部門と中信証券による調査対応】
BOEは7月24日、UBS資産運用および中信証券の調査を受け、同社の証券業務担当者である羅文捷氏と取締役会秘書室の呉易霖氏が対応し、投資家の質問に答えました。主な質疑応答内容は以下の通りです:
1.LCDの需給と製品価格の見通しについてBOEの見解は?
回答:業界全体で「需要に応じた生産」の経営方針を継続しており、市場動向に応じて生産ラインの稼働率を柔軟に調整しています。
コンサルティング機関のデータと分析によると、第1四半期は輸出需要の増加や「買い替え促進」政策の刺激により、最終需要が全体的に旺盛で、業界の多くの企業が高い稼働率を維持。LCDテレビの主流サイズのパネル価格は全面的に上昇しました。
第2四半期以降は、国際貿易環境と政策効果の変化により、パネル調達需要がやや減速し、企業は素早く稼働率を調整して対応しました。
7月のデータでは、一部のLCDテレビサイズでパネル価格がやや下落。IT分野(モニターやノートPC用)ではパネル価格は全体的に安定しています。
2.現在のLCD業界の稼働率は?
回答:LCD業界の平均稼働率は2024年11月から回復し始め、2025年第1四半期には高水準を維持していました。第2四半期には需要の後退に伴い、稼働率もやや下がりました。第3四半期に入ってからは、「需要に応じた生産」を堅持し、生産ラインの稼働率を継続的に調整しています。
3.フレキシブルOLED事業の進展状況は?
回答:BOEはフレキシブルOLED分野に長年注力し、既に生産能力と技術的な優位性を確立、良好な顧客基盤も構築しています。スマートフォンの主要なトップブランドへの供給を網羅しつつ、車載やIT分野などの中型サイズ向けの新たな用途にも積極的に展開し、市場機会を捉えながら下流の顧客ニーズに応えています。
4.業界の今後の発展についての見解は?
回答:
LCD分野では、テレビ製品は引き続き大画面化が進み、面積需要が伸びると見ています。IT製品は安定した需要が見込まれ、一部の製品では高付加価値化が進展しています。
フレキシブルOLED分野では、優れた表示性能や軽薄化、折りたたみ・巻取りといった特性により、スマートフォンでの普及率は引き続き拡大。技術の成熟に伴い、ITや車載といった中型アプリケーションでも存在感を強め、フレキシブルOLEDの需要拡大を後押ししています。
5.MLED事業の進展状況は?
回答:MLED(Mini/Micro LED)事業は、BOEの「1+4+N+エコシステム」事業構造の重要な構成要素です。BOEはグループ会社のBOE華灿と連携し、MLEDの全産業チェーンをカバー。COB、COG、SMD、Micro LEDなどの多様な技術方向で、バックライトおよび直視型ディスプレイ向けの高競争力製品ラインを展開しています。
上半期には、珠海晶芯のCOB生産ラインが正式に量産に入り、MLEDのスマート製造能力と量産供給体制が新たな段階に入りました。BOEは上影グループと合弁会社「上影東方」を設立し、「BOE Suprαスーパーシネマ」をアップグレードして公開。BOEのMLED製品と技術が映像体験を強化しました。BOE華灿のMicro LEDプロジェクトも量産納品を達成しています。
今後も、Mini/Micro LED技術の進化に注力し、MLED事業の成長を加速させていく方針です。