iPad Pro OLED後継パネルの生産は7月に開始、昨年と同程度の数量を維持する見込み


2025年6月16日 UBIリサーチ

 

Appleが2024年のiPad Proシリーズに初めてOLEDディスプレイを適用して以来、2025年にもiPad ProにOLEDを適用する。iPad Pro後続モデルのパネル生産は7月から開始される予定だ。

 

2024年にはサムスンディスプレイとLGディスプレイがiPad Pro用OLEDパネルを供給し、サムスンディスプレイは11インチモデル用パネル280万台を供給し、LGディスプレイは11インチ70万台と13インチ280万台を供給した。当初予想された900万台規模には及ばず、高価なセット価格により販売が振るわず、第3四半期と第4四半期には出荷量が減少する様相を見せた。

 

2025年にはサムスンディスプレイとLGディスプレイの両社が11インチと13インチの2モデルすべてを供給する予定だ。特にサムスンディスプレイは、前モデルでは供給できなかった13インチモデルのパネルを7月から生産すると予想される。

 

2025年iPad Pro OLED向け第1四半期出荷量は、サムスンディスプレイが30万台、LGディスプレイが70万台と集計された。後続モデル全体としては2024年と同水準の出荷量を維持すると見込まれ、AppleのOLEDタブレットPC市場は2025年以降、iPad miniやiPad Airなどの中低価格モデルにもOLEDが適用され始め、拡大すると予想される。

 

一方、BOEはB12ラインでiPad Pro用OLEDパネルの承認を目指して開発を進めているが、Appleの厳格な品質基準を満たせず、技術的な難航に直面している。