LGディスプレイ、「SID 2025」で「未来を創るディスプレイ技術」をテーマに次世代OLED技術を展示


2025年5月14日  UBI Research

 

LGディスプレイは、SID 2025展示会場を3つのゾーンに分け、大型OLED技術の進化、未来のモビリティをターゲットとした車載ディスプレイソリューション、持続可能な未来に向けた次世代ディスプレイ技術を紹介しました。

 

大型OLEDゾーンでは、「主流へのさらなる進化」をテーマに、第4世代OLEDパネルと、それを採用したテレビやゲーミングパネルの優秀性を披露しました。RGB素子を独立して積層して発光させる独自技術「プライマリーRGBタンデム」構造を採用し、最大4,000nitの輝度を実現しました。「27インチゲーミングOLED」を展示し、従来の第3世代OLEDを適用した製品と第4世代OLEDを適用した新製品を比較することで、輝度や色再現性の向上など、進化したLGディスプレイのゲーミングOLEDを体感できるようにしました。

 

 

世界最高解像度(5120×2160)で最高のゲーミング体験を提供する「45インチ 5K2KゲーミングOLED」も公開された。45インチの大画面に約1100万画素を高密度に配列し優れた画質を実現し、映画館のスクリーンに近い21:9の比率でワンランク上の没入感を提供する。ゲーミングから映画鑑賞まで、様々なコンテンツを一つのモニターで最適化できるLGディスプレイの独自技術「DFR(Dynamic Frequency & Resolution)」も注目を集めた。コンテンツに合わせて高リフレッシュレートモードと高解像度モードを自由に選択できる。

 

 

「車載用ストレッチャブルディスプレイ」は、従来の物理ボタンが配置されていた車両センターフェイシア部に、画面を自由に伸縮できるストレッチャブルディスプレイを適用することで、将来のモビリティデザインに革新をもたらす可能性を秘めています。

 

 

SDVに最適化された車載ディスプレイを適用したコンセプトカーが公開された。コンセプトカーの前席ダッシュボードには、LGディスプレイが業界で初めて商用化した57インチの超大型ピラー・ツー・ピラーが備えられ、後席エンターテインメント用に「18インチ スライド式OLED」が搭載された。 -40℃から85℃までの過酷な環境でも正常に動作する信頼性と耐久性を確保し、車載用途にも適している。

 

また、「持続可能な未来のためのディスプレイ」をテーマに、低消費電力技術と環境に優しい部品を適用した次世代ディスプレイを公開した。「ラップトップ向け16インチ Neo:LEDパネル」は、写真から映像制作までプロフェッショナルに適した最高の色再現性を実現するとともに、消費電力を削減する新しいLED技術を開発・適用し、IT機器のバッテリー効率を大幅に向上させた。また、未来の環境保全のために製品重量の41%を環境に優しい素材で作った「14インチノートPCパネル」も公開した。LGディスプレイは、この製品で環境に優しい素材の使用を2030年までに50%に増やす計画だ。また、22インチのマイクロLEDパネル2枚をそれぞれ独立した画面で動作させたり、2枚のパネルをシームレスに連結して1つの画面として動作させるデモを通じて、マイクロLEDを活用したタイリング技術も紹介した。