LGディスプレイ、、RGBタンデムテクノロジーを使用した第4世代OLEDゲーミングパネルの量産を開始


2025年6月27日 Display Daily

 

LGディスプレイは、第4世代OLED技術を採用した27インチのゲーミングモニターパネルの量産を開始しました。このパネルには、同社の「Primary RGB Tandem(プライマリーRGBタンデム)」技術が使用されています。また、同社は今年後半にリフレッシュレート540HzのOLEDモニターパネルを投入する計画も明らかにしており、これは市場で入手可能な中で最も高いリフレッシュレートになると見られています。

 

この27インチパネルは、280Hzのリフレッシュレートで動作し、APL(平均画面輝度)1.5%時に最大1,500ニットの輝度を発揮します。Primary RGB Tandem技術では、赤・緑・青の3原色を4層に積層する構造が採用されており、LGディスプレイはこれを「業界で前例のない構成」と説明しています。

 

 

色再現精度は99.5%に達し、カラーグレーディングや映像制作などのプロフェッショナル用途にも対応可能です。応答速度は0.03ミリ秒で、一般的な液晶ディスプレイ(最大1.0ミリ秒)よりも圧倒的に高速です。

 

画面の映り込み対策として、LGディスプレイは特殊なフィルムと改良された内部パネル構造を採用し、内部・外部からの光反射を99%遮断。これにより、500ルックス(昼間のリビング相当の明るさ)の環境でも画質を維持できるとしています。

 

このパネルは、UL SolutionsおよびIntertekから「100%カラーフィデリティ(忠実度)」「パーフェクトカラー」「パーフェクトブラック」などの認証を取得。また、540HzモデルはVESAのClearMR 21,000規格に準拠しており、これは動きの鮮明さを示すClear Motion Ratioの最高ランクです。

 

LGディスプレイは、540Hz OLEDゲーミングパネルの量産を2025年後半から開始する予定で、世界の大手ディスプレイメーカーとの試験運用を経た上で市場投入されます。

 

さらに同社は、最大720Hzの超高速リフレッシュレートモードを可能にする「DFR(Dynamic Frequency & Resolution)」技術も開発しており、コンテンツに応じたリフレッシュレートの選択が可能になるとしています。