2025年5月20日 ET News
LG電子が2024年第1四半期の世界の有機EL(OLED)テレビ市場で首位を獲得し、13年連続世界1位に向けて順調な滑り出しを見せた。
市場調査会社オムディアによると、同四半期におけるLG電子のOLEDテレビ出荷台数は約70万4400台で、市場シェアは52.1%に達した。前年同期の出荷台数約62万6700台、シェア51.5%と比較すると、出荷台数は12.4%、シェアは0.6ポイント増加した。
LG電子は77型、83型、88型、97型といった多彩なラインナップを前面に押し出し、第1四半期における70型以上のOLEDテレビ市場で54.9%、80型以上では63.6%のシェアを記録し、超大型OLEDテレビ市場の拡大を牽引した。
同社はAI機能、優れた画質、無線AV伝送ソリューションなどの利便性を積極的に訴求し、販売実績を維持している。
第1四半期におけるOLEDテレビ市場全体に占める70型以上の超大型テレビの出荷比率は15.3%となり、前年同期の14.1%から1.2ポイント上昇した。これは「大きければ大きいほど良い」という消費トレンドが表れた結果である。
また、2024年第1四半期のプレミアムテレビ(1500ドル以上、約208万ウォン以上)市場におけるOLEDテレビの占有率は、出荷台数ベースで前年同期比3.5ポイント増の44.8%に達し、全体のほぼ半数を占める水準となった。
LG電子の関係者は、「プレミアムテレビの代表格であるLG OLEDテレビと、プレミアム液晶テレビであるQNED(Qualified Nano Enhanced Display)テレビを二本柱とする“デュアルトラック戦略”によって、グローバルなプレミアムテレビ市場でのリーダーシップをさらに強化していく」と述べた。
一方、第1四半期におけるOLEDおよびLCDを含むLG電子全体のテレビ出荷台数は約508万5600台で、市場シェアは売上基準で15%を記録した。
同四半期の世界テレビ市場全体の出荷台数は約4748万3200台で、前年同期比約2.4%の小幅な増加となり、4年ぶりに上昇傾向へと転じた。OLEDテレビの出荷台数は約135万1300台で、前年同期比約11%の増加となり、市場全体の成長率を大きく上回る水準で、3年ぶりの成長を示した。
オムディアは、2024年の世界テレビ市場の年間出荷台数を前年比微増の約2億890万7000台と予測した。世界のOLEDテレビ年間出荷台数も、昨年の607万台に対して約7.8%増の655万台になると見込まれている。