BOEのOLED開発の方向、中大型パネルに拡大


2020.8.3 UBIリサーチ

 

スマートフォン用OLED事業に集中しているBOEがOLED開発の方向を中大型に拡大している。

 

COVID-19がまだ消えていない状態でもCODA(China Optics Photoelectron Industry Association LCD Bunch)は、先月上海でDIC Expoを開催した。CODAは、北京に事務所を置いているLCD関連協会ながらBOEを中心に作られたディスプレイ連合である。DIC Expo(Display Innovation Convention&Expo)はCODAが主管する中国最大のディスプレイイヴェントである。

 

DIC ExpoでBOEは開発中の様々なOLEDを展示した。2019年までにBOEは、主にスマートフォン用flexible OLEDとfoldable OLEDを展示したが、今回は8インチfoldable OLED以外にノートパソコン用14インチOLEDとモニター用49インチOLEDを展示して来場者の注目を浴びた。

 

8インチfoldable OLEDはHuaweiのfoldable phone Mate Xsに使用されるディスプレイである。解像度は2480x2200で、曲率半径が5mmであるout-folding foldable OLEDある。

 

BOEが展示した14インチのノートパソコン用OLEDはモジュールの形で展示されて、商用化が可能なレベルに致したことを示している。OLED解像度は3840x2160で、輝度は400nitである。

 

 

BOE展示品の中で最も目立つのは、モニター用OLEDである。49インチ製品であり、斜めの比率は、32:9である。16:9のディスプレイ2枚サイズである。ゲーム専用として240Hzを使用する。OLEDモニターは、LCDモニターに比べて高価であるため、最高級仕様に開発し、プレミアムモニター市場をターゲットにしているものと思われる。この製品の特徴は、typical brightnessが150nitであり、peak brightが500nitである。Hefeiの8.5G white OLEDパイロットラインで開発されたものと推定される。

 

BOEは、これらの製品に加えて、B7でfoldable notebook用17.3インチを開発している。