スマートフォン用OLEDの上半期実績分析


2020/10/12 UBIリサーチ

 

今年1月から始まった新型コロナは、OLED産業にも多くの影響を及ぼした。OLED産業の最も中心にある製品は、スマートフォンである。生産されたOLEDのほとんどは、スマートフォン用であるため、OLED製造設備を投資するパネルメーカーは、ほとんどがスマートフォン用6G装置である。

 

今年上半期と前年同期スマートフォン用の出荷量を比較してみると、それぞれ1億9170万台と2億50万台であり、今年は昨年に比べて878万台が減少した。成長を維持していたスマートフォン用OLED市場に歯止めがかかった。

 

スマートフォン市場が縮小された最大の理由は、新型コロナによる移動と集合の制限であると推定される。最近のスマートフォンの性能は、カメラの性能と直結されている。つまり、スマートフォンで最も価値の高い部分は、カメラ機能である。私たちが日常生活の中での写真撮影をたくさんするのは旅行なので、旅行が制限されると、カメラの使用頻度が減って新しいスマートフォン購入が減ると考えられる。

 

このような状況の中で、OLEDの購入量はメーカーによって異なる傾向を見せている。OLEDの使用量を増やした企業はAppleとHuawei2社であり、残りの企業は、似ていたり、減らした。Appleは、昨年の上半期にOLEDパネルを910万台購入し、今年は1910万台を購入した。Huaweiは、昨年1910万台から、今年は4490万台まで増やした。一方、OLEDスマートフォンを最も多く生産するサムスン電子は、購入量が減少した。OppoとVivo、Xiaomiなどほとんどのセットメーカーは、OLED購入量を減らした。