2025年6月12日 The Elec
サムスンディスプレイは、今月10日から12日(現地時間)まで米国で開催される拡張現実(XR)展示会「AWE(Augmented World Expo)USA」でOLEDoS(オレドス)を展示すると11日に発表した。
AWEは2010年に始まった世界最大のXR展示会だ。XRハードウェアメーカー、コンテンツクリエイター、投資家などが参加する。今年の参加企業はGoogle、Meta、Qualcomm、Pico、XREALなど、空間コンピューティング企業約200社だ。サムスンディスプレイがAWEに参加するのは今年が初めてだ。
1.4インチで画素密度5000PPI(Pixels Per Inch)の赤(R)緑(G)青(B)OLEDoSは、画面内の画素数が4K TVの3倍レベルである。この製品は先月米国で開催されたSID 2025で初めて公開された。
1.3インチで4200PPIのRGB OLEDoSは、画面輝度が2万ニットだ。この製品には、凸レンズの原理で画面輝度と視野角を改善するマイクロレンズアレイ(MLA)技術を適用した。サムスンディスプレイは昨年SID 2024で5000ニトのRGB OLEDoSを、今年初めのCES 2025で1万ニトのRGB OLEDoSを公開している。
1.3インチで4200PPI、1万2000ニットのRGB OLEDoS、そして1.3インチで4000PPI、1万ニットのホワイト(W)-OLEDoSは、両眼デモ製品として展示する。
サムスンディスプレイが買収した米国のOLEDoSメーカーeMaginは、0.62インチで2600PPIをサポートするW-OLEDoSとRGB OLEDoS製品をそれぞれ展示する。W-OLEDoS製品は現在量産中だ。RGB OLEDoS製品は顧客との評価中であり、来年から量産する予定だ。
サムスンディスプレイM-P/J担当副社長のチェ・ジェボムは、「空間コンピューティング産業の技術革新が活発だ」とし、「OLEDoSの可能性を示し、サムスンディスプレイが空間コンピューティングエコシステムにおける核心パートナーであることを証明する」と述べた。