2025年4月29日 CINNO Research
4月28日、宏禧科技の完全子会社である安徽宏禧微显科技有限公司が、「シリコン基板OLEDマイクロディスプレイモジュール(第1期)プロジェクト」の着工式を盛大に実施した。
今回着工したのは、12インチのシリコン基板OLEDマイクロディスプレイモジュールのプロジェクトであり、シリコン基板マイクロディスプレイの先駆者である宏禧科技が建設にあたる。このプロジェクトは高性能デジタルスマート製造拠点の構築を目指している。
第1期プロジェクトの総投資額は20億元にのぼり、稼働後は年間2万枚の12インチウエハーを生産し、年間30億元規模の産出額を見込んでいる。滁州市で進められる本プロジェクトの主な建設主体は、2024年7月23日に設立された安徽宏禧科技有限公司であり、登録資本金は500万元。なお、安徽宏禧科技有限公司は浙江宏禧科技有限公司(Metaways)の全額出資子会社である。
浙江宏禧科技有限公司は2019年7月に設立され、登録資本金は1億5000万元。同社はシリコン基板Micro OLEDマイクロディスプレイおよびモジュールの研究開発、設計、製造を専門とし、業界を代表するハイテク企業として位置づけられている。本社は浙江省義烏市にあり、浙江大学、中国科学技術大学、電子科技大学、南京大学といった国内の有名大学と産学連携を進めながら、シリコン基板Micro OLED製品の革新と技術成果の事業化を推進している。
宏禧科技はすでに世界最先端の12インチシリコン基板Micro OLED生産ラインを構築し、国内外でも数少ない同種の生産体制の一つとなっている。特筆すべき点として、2023年9月5日には7インチフルHDのシリコン基板Micro OLEDマイクロディスプレイの量産を開始し、同年12月28日には33インチの4K(3840×2160の超高解像度、Real RGB方式)Micro OLEDマイクロディスプレイの点灯に成功し、現在は全方位的な製品テストを進めている。さらに、Metawaysは「4インチ 4K×4K Micro OLEDマイクロディスプレイ」の研究開発も全力で推進している。