IT用のOLEDディスプレイ、2027年まではCAGR 39%の急成長


2022.10.25 The Elec

 

市場調査会社UBIリサーチは、IT製品用有機EL(OLED)の出荷量が今年950万台から2027年に4880万台に増えると見通した。

 

IT製品用有機EL(OLED)パネル出荷量が、今年から2027年まで年平均(CAGR)39%成長すると市場調査会社UBIリサーチが24日見通した。この見通しによると、IT製品用OLED出荷量は今年950万台から2027年4880万台に増える。

 

IT製品とは、タブレットやノートパソコン、モニターなど10~20インチ台の画面製品をいう。従来のスマートフォンOLEDは6インチ内外が主力だ。IT製品用OLEDは従来はスマートフォンOLEDのように6世代ラインで量産してきたが、サムスンディスプレイとLGディスプレイなどは8世代ラインで量産するための技術を開発中だ。ガラス原版が大きくなると経済性が良くなる。

 

UBIリサーチは2024年までにIT製品用OLED市場はノートPCOLEDが主導し、2025年からタブレットとノートPC用のOLEDがこの市場をリードすると予想した。2024年にはアップルのiPadなどタブレットOLED出荷量が増えると期待される。

 

AppleがiPadシリーズにOLED適用を計画中で、国内外のパネルメーカーが関連投資を検討している。サムスンディスプレイとLGディスプレイ、BOEは、IT用の8.7世代OLEDライン投資を計画中だ。IT用8.7世代OLED投資は、サムスンディスプレイとLGディスプレイがまず実施した後、BOEとVisionoxなどが後に投資に出ると予想される。最近Visionoxはその準備のために第6世代V3ラインに研究開発(R&D)用垂直型蒸着装置を発注した。