週末も返上...有機EL装置でこれまでの最大の受注で韓国メーカは嬉しい悲鳴


2016.06.21 Electronic Times Internet

6月21日に、京畿道華城の産業用ロボットメーカーのティーエスの機器の生産ラインでは、クリーンスーツを着たスタッフが人の背丈以上の製造機器を見上げてあれこれチェックする。周囲には大小のボルトとナットが整理されている。工場内はクリーンルーム設備が稼動しているが、従業員の額には汗が出ている。 従業員は、「週5日制だが、土曜日勤務をしたている」とし、「業務が増え納期を合わせるには、夏の休暇に行くが難しい」と汗をぬぐった。

韓国と中国でフレキシブル有機EL(OLED)の大規模な設備投資が相次ぎ、製造装置業界が嬉しい悲鳴をあげている。週末を返上して、追加の工場を建てる。夏の休暇を前にして、これまでのどの年より忙しい。史上最大の実績が予想される中で、あちこちで活気があふれている。 ディスプレイ装置業界は韓国と中国でOLED設備投資が同時に進行されるので、受注が急増した。中国パネルメーカーが発注した液晶表示装置(LCD)装置の物量まで消化する生産設備の増設も必要である。

レーザーリフトオフ(LLO)機器とレーザー結晶化(ELA)装置を供給するAPシステムは、294億ウォンをかけて設備の生産設備を拡充する。今年の年末までに新たな設備をかけて受注量に備える。ELAとLLO機器がフレキシブルOLED前工程の重要な工程の一つであり、装置の製造に時間がかかる分野であるだけに、早期に受注を得た。12月から正式納品する。今年はこれまでで最大の売上高である。


<TES従業員が10世代LCD用真空搬送ロボットを見ている。(写真=電子新聞DB)>

ディスプレイ装置のコア部分である真空搬送ロボットを提供するTESも工場を増設している。ロボット分野の専門人材の採用にも乗り出した。TESは、最近、フレキシブルOLED用真空搬送ロボットを開発して供給を開始した。中国のパネルメーカをターゲットに、10世代以上のLCD用真空搬送ロボット供給の営業を行っている。現在は生産設備全体を稼働している。工場新設も積極的に検討している。 

韓国のエッチャーメーカのWONIK IPS、蒸着装置のSFAなども機器の納期を控えて、週末や休日にも工場を稼働している。WONIK IPSの関係者は、「納期を控え、週末と休日の両方を出勤する場合が多い」とし「忙しい会社が成長するという考えで心は満たされている」と述べた。 今年の大半ディスプレイ製造装置企業は、韓国と中国のフレキシブルOLED、LCD設備投資に支えられ、史上最大の実績を記録すると予想される。 OLED生産ラインの大規模な投資は、来年まで続く見通しだ。装置業界関係者は、「OLEDビッグサイクルに進入し、今後の2年の間は体の負担は大変だが、心は幸せな時間になるだろう」と笑顔を浮かべた。