LGディスプレイ、ベトナム・ハイフォン市と投資協力MOU締結


日付:2026年6月8日

出典:ベトナム・ハイフォン市人民委員会/現地報道

 

LGディスプレイは、ベトナム・ハイフォン市と有機EL事業の競争力強化を目的とした投資協力の了解覚書(MOU)を締結した。今回の協力は、有機ELモジュール工場の安定運営を中心に、電力供給、物流インフラ、人材確保といった基盤整備を包括的に支援する内容となっている。

 

ハイフォン工場の安定化へ、電力・物流・人材を重点協議

2026年6月8日、ハイフォン市人民委員会によると、LGディスプレイは6月4日にソウル江西区のLGサイエンスパークにおいて、ハイフォン市と投資協力MOUを締結した。この合意は、ドー・タン・チュン人民委員長率いるハイフォン市代表団の訪韓日程の中で実現したものである。

 

同日、ハイフォン市はLG電子、LGディスプレイ、LGイノテックなどLGグループ主要企業と投資誘致説明会および実務協議を実施した。LGディスプレイとの協議では、安定的な電力供給の確保、倉庫および搬送装置用地の整備支援、人材確保の具体策などが議題となった。

 

LGディスプレイがベトナム・ハイフォン市と有機EL事業競争力強化のための投資協力MOUを締結した様子(出典:ハイフォン市人民委員会)
LGディスプレイがベトナム・ハイフォン市と有機EL事業競争力強化のための投資協力MOUを締結した様子(出典:ハイフォン市人民委員会)

 

有機ELモジュール生産の中核拠点、追加投資も推進

LGディスプレイのハイフォン事業場は、有機ELモジュールの主要生産拠点として位置付けられている。同社は2016年に現地法人を設立し、2017年からモジュール組立工場を稼働させた。その後、2018年に15億ドル、2020年に7億5,000万ドルを投資して生産能力を拡張している。

 

さらに同社は、2028年までに追加で10億ドルを投資する計画を進めている。この投資は、有機ELモジュール工場の運営高度化、生産ラインの安定化、新製品対応力の強化を目的とするものである。長期投資の推進に向けて、2024年11月にはハイフォン市人民委員会から投資登録証を取得済みである。

 

LGグループ全体では、これまでハイフォンにおいて7件の大型プロジェクトに総額106億ドルを投資しており、そのうちLGディスプレイ単独で約57億ドルを占める。ハイフォン市によれば、LG関連企業および協力会社約50社が現地に進出しており、LGの生産拠点群は同市の総輸出額の43%を担う重要な存在となっている。

 

また同日、ハイフォン市はLG電子およびLGイノテックとも別途協議を行った。LG電子とは標準化された労働力の育成やインターンシップ交流の拡大について議論し、LGイノテックとは新規プロジェクト推進時の課題解決や「グリーンイニシアティブセンター」の設立案について意見交換を行った。