LGディスプレイ、一時費用を除く2026年第2四半期は黒字 通期営業利益は1兆ウォン台の見通し


日付:2026年7月22日

出典:The Elec

 

LGディスプレイが2026年第2四半期に計上した業績について、一時費用を除いたベースでは黒字を確保したことが明らかになった。高付加価値の有機ELを軸に事業構造を再編し、歩留まり改善や原価低減を進めてきた成果が、収益面で徐々に可視化されてきた格好だ。市場では、同社が下半期にかけて収益改善の流れをさらに強め、2026年通期の営業利益が1兆ウォン台半ばまで拡大する可能性もあるとの見方が出ている。

 

第2四半期は一時費用計上で営業赤字も、本業ベースでは黒字確保

LGディスプレイは7月22日、2026年第2四半期の売上高が5兆6121億ウォン、営業損失が1080億ウォンだったと発表した。売上高は前四半期比で1%増加し、前年同期比ではほぼ横ばいを維持した。営業損失は前年同期の1160億ウォンからやや縮小しており、表面上は赤字継続ではあるものの、内容を見ると収益構造の改善が進んでいることがうかがえる。

 

今回の第2四半期業績には、希望退職をはじめとする人員運営の効率化に伴う約2400億ウォンの一時費用が反映された。この一時費用を除けば、事業本来の営業損益は黒字だったという。LGディスプレイの金成鉉CFOは業績発表のカンファレンスコールで、過去4~5年間は第2四半期に構造的な赤字が発生してきたが、今回は一時費用を除外すればその赤字構造から脱却した点に大きな意味があると説明した。これは単なる会計上の一過性要因ではなく、同社の収益体質が実際に改善方向へ向かっていることを示す材料として受け止められている。

 

汝矣島にあるLGツインタワー
汝矣島にあるLGツインタワー

 

上半期は5年ぶり黒字転換、有機EL中心の体質改善が成果に

2026年上半期累計の売上高は11兆1461億ウォン、営業利益は387億ウォンとなった。前年同期は829億ウォンの営業損失だったため、今年は明確に黒字へ転換したことになる。LGディスプレイが上半期ベースで営業黒字を計上したのは2021年以降で5年ぶりとなり、長く続いた収益低迷局面からの転換点として注目されている。売上高自体は前年同期より減少したものの、営業損益は1216億ウォン改善しており、量の拡大ではなく収益性の改善によって業績を立て直している点が重要だ。

 

こうした変化の背景には、鄭哲東社長が繰り返し強調してきた体質改善策がある。鄭社長は同日開催された「K-ディスプレイ2026」のVIPツアー終了後、記者団に対し、強化された事業体質を基盤として安定的な収益構造を構築し、収益性を高めていく方向で進んでいると述べた。また、上半期についても良好な結果を期待していると語っている。LGディスプレイは単純なコスト削減ではなく、新しい材料、工法、工程を活用した技術ベースの原価革新を重視しており、技術競争力を使って製品原価を引き下げながら、顧客には差別化された価値を提供する戦略を進めている。

 

下半期はモバイル有機EL繁忙期入りで収益改善の加速が焦点

第2四半期の出荷面積は、TVやモニターなど中大型製品の出荷増加を背景に、前四半期比12%増の360万平方メートルとなった。一方で、面積当たり販売単価はモバイル有機ELの閑散期の影響を受け、13%下落して1079ドルとなった。なお、全売上高に占める有機ELの比率は57%に達しており、同社の事業ポートフォリオが有機EL中心へと着実にシフトしていることが数字からも確認できる。

 

LGディスプレイは2026年第3四半期について、モバイル有機ELの需要期に入ることで、出荷面積が前四半期比で1桁台半ばの伸びを示し、面積当たり販売単価も10%台後半の上昇が見込まれると説明した。さらに、2026年の設備投資はやや増加し、2兆ウォン台後半になる見通しを示している。下半期についても、歩留まり改善、製品構成の見直し、そして技術ベースの原価革新を通じて、収益性改善の流れを継続していく方針だ。

 

今回の業績内容は、LGディスプレイが単に赤字縮小を目指す段階から、持続的な利益創出体制の確立へと進みつつあることを示している。とりわけモバイル有機ELの繁忙期が本格化する下半期は、収益回復の勢いを確認する重要な局面となる。今後の焦点は、有機EL比率のさらなる上昇と原価競争力の強化を通じて、通期ベースでどこまで安定した黒字体質を定着させられるかに移っていきそうだ。