HKC、世界初の12.3インチRGB-MiniLED車載ディスプレイを発表


記事日付:2025年12月20日

出典:JMInsights(集摩咨询)

 

RGB-MiniLED技術を車載分野へ本格展開

12月19日、HKC(惠科股份)は公式発表を通じて、世界初となる12.3インチRGB-MiniLED車載ディスプレイの新製品を正式に投入したと明らかにした。これは、同社がすでに発表した世界初のRGB-MiniLEDディスプレイ「HKC M10 Ultra」によって専門ディスプレイ分野の技術革新を牽引してきた流れを受けたものであり、今回の新製品はさらなる重要な技術的ブレークスルーと位置付けられている。この発表により、HKCは大画面テレビやプロフェッショナル向けディスプレイから、中小型サイズの車載ディスプレイに至るまで、RGB-MiniLED技術を軸とした全方位的な製品ラインアップを構築したことになる。先端ディスプレイ技術の実用化を推進する中で、同社が新たな発展段階に入ったことを示す象徴的な出来事といえる。

 

 

2400ゾーン×RGB独立制御による圧倒的な画質性能

今回発表された12.3インチRGB-MiniLED車載ディスプレイは、2400個の高輝度RGB-MiniLEDを搭載している。従来のローカルディミング方式のバックライトと異なり、HKCは革新的な「2400×3チップ」の精密分区設計を採用した。各分区には赤(R)、緑(G)、青(B)の3色それぞれに対応する独立したMiniLEDチップが組み込まれており、さらに単一ICによる集中駆動を組み合わせることで、RGB三原色をピクセルレベルで精密に制御することが可能となっている。

 

この構造により、色純度、発光色の均一性、コントラスト性能が飛躍的に向上した。加えて、百万対一クラスの超高コントラストを実現し、暗部はより深く、明部はよりクリアに表現される。これにより、従来の車載ディスプレイが直射日光下で白浮きやグレアが発生しやすいという課題を根本的に解消し、走行環境を問わず一貫して鮮明な視認性を提供する。

 

 

広色域と知能化制御で次世代車載体験を実現

色再現性の面でも、この車載ディスプレイはNTSC比120%を超える広色域をカバーしており、自然界の豊かな色彩を正確に再現できる。ナビゲーション画面の高精細な表示から、車内エンターテインメントにおける動画コンテンツまで、リアルで繊細な映像表現を可能にし、快適性と安全性を両立した車内体験を提供する。

 

さらに本製品には、専用のFPGA制御アルゴリズムボードが搭載されている。このシステムは映像コンテンツをリアルタイムで解析し、バックライトの輝度や色パラメータを動的に制御することで、走行シーンや表示内容に応じた最適な表示モードを自動的に選択する。これにより、視覚体験の最適化とシステム全体のエネルギー効率のバランスを高度に両立させている点が特徴だ。RGB-MiniLEDバックライト単体表示と、バックライトとセルを協調させた表示の双方で高い完成度を示しており、HKCがソフトウエアとハードウエアを一体化したディスプレイソリューションの構築に継続的に取り組んできた成果が反映されている。

 

 

左側はRGB-MiniLEDバックライト単独表示、右側はRGB-MiniLEDバックライトとセルの協調表示
左側はRGB-MiniLEDバックライト単独表示、右側はRGB-MiniLEDバックライトとセルの協調表示

 

今回の12.3インチRGB-MiniLED車載ディスプレイの投入は、「技術によって全ての利用シーンを高度化する」というHKCの戦略を具体化する重要な一歩である。同社は今後もディスプレイ技術の革新を軸に、高度な表示技術の応用範囲を拡大し、自主開発を原動力として、極限まで高めた視覚体験を日常のあらゆる場面に浸透させていく方針を示している。