「有機EL製造の革新」LGディスプレイ、次世代技術『eLEAP』を本格投入、精密金属マスクレス技術で量産体制を加速


発行日:2026年7月12日

出典:FN News [단독] "OLED 제조 혁신" LGD, 차세대 기술 '이립' 실전 투입 - 파이낸셜뉴스

 

世界の有機EL(OLED)パネル市場をリードするLGディスプレイが、次世代製造技術「eLEAP(イーリープ)」の実生産工程への適用を開始したことが明らかになった。すでに製造装置の発注を進めており、量産体制の構築にも本格的に着手している。中国メーカーの急速な追い上げに対抗し、次世代ITディスプレイおよび大型有機EL市場で主導権を確保するための戦略的布石とみられる。

 

第8世代ラインへのeLEAP導入と量産準備

業界によると、LGディスプレイは既存の第8世代有機EL生産ラインにeLEAP工程を適用するため、関連製造装置の搬入および技術導入を開始した。装置サプライヤーの選定も大筋で完了しており、量産に向けた準備が着実に進行している。

 

今回の取り組みは、新規ライン建設ではなく既存ラインの高度化によって実現される点が特徴であり、投資負担を抑えながらも迅速な量産体制の確立を可能にする。

 

精密金属マスクレス技術の核心「eLEAP」

eLEAPは従来の有機EL製造で用いられてきたファインメタルマスク(FMM)の代わりに露光工程を活用する次世代製造技術である。いわゆる精密金属マスクレス技術に分類され、マスクの制約から解放されることで高解像度化や生産効率の向上が期待される。

 

従来のFMM方式はマスクのたわみや位置精度の限界といった課題を抱えていたが、eLEAPはこれらの問題を根本的に解決し、より均一で高精細なパネル製造を可能にする革新的プロセスとされている。

 

投資効率と競争戦略の両立

LGディスプレイは今回、既存ラインへの適用というアプローチを採用することで、設備投資負担を最小化しながら量産立ち上げのスピードを高めている。これは、市場環境の変化に迅速に対応するための合理的な戦略といえる。

 

特に中国のBOEなど競合企業が中大型有機EL市場で攻勢を強める中、LGディスプレイにとっては技術的優位性の維持が不可欠であり、eLEAP導入はその中核施策と位置付けられる。

 

次世代有機EL市場へのインパクト

eLEAPの本格導入は、IT用途ディスプレイや大型有機ELテレビ市場において大きなインパクトを与える可能性が高い。高解像度・高効率を同時に実現できるこの技術は、今後のディスプレイ進化の方向性を左右する重要な鍵となる。

 

LGディスプレイは今後、eLEAPを軸とした生産体制を強化しながら、グローバル有機EL市場でのリーダーシップ維持と次世代ディスプレイ分野での競争優位確立を目指すとみられる。