2026年6月17日
出典:The Elec
XR最大展示会で次世代OLEDoS技術を公開
サムスンディスプレイは、世界最大規模の拡張現実(XR)専門展示会において、超高輝度のRGB有機EL(OLEDoS)技術を公開した。2026年6月16日から18日まで(現地時間)、米国カリフォルニア州ロングビーチ・コンベンションセンターで開催された「AWE USA 2026」に出展したものである。
4万nitの超高輝度とスマートグラス応用
今回の展示の中核となる製品は、輝度4万nitに達する1.3インチおよび0.62インチのRGB有機EL(OLEDoS)である。1.3インチ製品は暗室環境で展示され、RGB有機ELの圧倒的な高輝度性能と優れた色再現性を来場者が体験できる構成となっていた。
また、0.62インチパネルを搭載したプロトタイプのスマートグラスも公開され、通訳・翻訳、ナビゲーション、天気案内などの拡張現実(AR)コンテンツを実際に体験できるように設計されている。これにより、超小型・高性能ディスプレイの実用性を強くアピールした。
RGB有機ELの構造優位とXR適性
RGB有機EL(OLEDoS)は、シリコン基板(ウェハー)上に有機ELを直接形成する方式であり、ディスプレイ構造を簡素化できる点が大きな特徴である。このため、スマートグラスなどの軽量・小型デバイス設計に適している。
さらに、混合現実(MR)体験ゾーンでは、RGB有機ELを搭載したプロトタイプMRヘッドセットも展示された。サムスンディスプレイは、カラーフィルターを使用しないRGB方式が、ホワイト有機EL方式と比較して光効率および寿命の面で優れており、XR機器に最適であると説明している。
次世代ディスプレイとXRエコシステム強化
サムスンディスプレイは今回の展示で、ストレッチャブルディスプレイやライトフィールドディスプレイ(LFD)といった次世代コンセプト製品もあわせて披露した。これらは将来的なXR体験の進化を支える技術として注目されている。
同社はAWEへの参加を契機に、XR産業をリードするグローバル企業との協力関係を一層強化していく方針である。関係者は「RGB有機ELは他技術と比較して製造プロセスの難易度が低く、量産性およびコスト競争力の確保に有利である」とし、「今後も超高輝度RGB有機ELの開発を継続し、生産性向上に注力する」と述べている。